電気エネルギー工学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気エネルギー工学
科目番号 1555202 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専門共通科目(本科) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし / 教材:必要に応じて配布する
担当教員 西尾 峰之

到達目標

1.電磁気学や電気回路論における基礎的な問題を解くことが出来る
2.電力工学における基礎的な問題を解くことが出来る
3.電力応用分野における基礎的な問題を解くことが出来る

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安
評価項目1交流回路における電力を計算できる交流回路におけるインピーダンスを計算できる交流回路の電圧と電流を計算できる
評価項目2汽力発電の各種効率を計算できる水力発電の出力の大きさを計算できる水力、汽力、原子力の発電方法について説明できる
評価項目3電解と電気分解の手法について説明できる電力分野で用いられる発電機と電動機の特徴について説明できる電気加熱の種類について説明できる

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気エネルギーは産業において最も扱いやすいエネルギーであるため、様々な分野の大型生産設備では多量の電力を利用している。電力自由化によって種々の発電を企業内で行うことも増えており、電気系を専門とする学生に限らず多くの分野との関わりも深くなっている。電力インフラの管理は保守メンテナンス部門の技術者が担っており、その際に必要となる資格の例として電気主任技術者や電気工事士が挙げられる。本講義は電気コース以外の学生を対象とし、電気主任技術者が取り扱う電力分野・機器分野の基礎と電気工事士が取り扱う一部の理論分野を理解することを目的とする。
授業の進め方・方法:
本授業は基本的には講義形式で実施する。この科目は学修単位のため、事前・事後学習としてレポート課題提出を必要とする。
【授業時間30時間+自学自習時間60時間】
注意点:
電気コース第二期副専門科目を履修している学生が履修できる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電力インフラ 電力インフラの基本的な構造を説明できる
2週 単相と三相の交流回路 交流回路におけるインピーダンスを計算できる
3週 電磁誘導と電磁力 発電機における発電電圧の大きさについて説明できる
4週 水力学 流体のエネルギー保存則について説明できる
5週 水力発電 水力発電所出力を計算できる
6週 熱サイクルと汽力発電 汽力発電所の熱サイクルについて説明できる
7週 熱効率と燃焼計算 汽力発電所出力を計算できる
8週 中間試験
4thQ
9週 原子力発電と核分裂 核分裂現象について説明できる
10週 核燃料サイクル 原子核分裂炉の種類について説明できる
11週 新エネルギー 太陽光発電と燃料電池発電の特徴について説明できる
12週 発電機と電動機 電力分野で用いられる発電機と電動機の特徴について説明できる
13週 電照と電熱 電気加熱の種類について説明できる
14週 電解と電池 電解と電気分解の手法について説明できる
15週 自動制御 フィードバック制御のブロック線図を描くことができる
16週 期末試験・答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合6004000100
基礎的能力30000030
専門的能力300200050
分野横断的能力00200020