情報通信ネットワーク

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報通信ネットワーク
科目番号 1555302 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専門共通科目(本科) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ネットワークの基本(翔泳社),「高学年向け情報セキュリティ」教材(PPT)
担当教員 田中 達治

到達目標

1. OSI参照モデルについて説明できる。
2. TCP/IPについて説明できる。
3. IPアドレスとMACアドレスについて説明できる。
4. WANの構成と通信機器について説明できる。
5. セキュリティに関する知識であり、暗号化伝送方式を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1WANを通じてOSI参照モデル各層の関係を説明できる。OSI参照モデル各層個別の働きを説明できる。 OSI参照モデルの意味が理解できない。
評価項目2TCP/IPプロトコルの必要性・有用性を説明できる。OSI参照モデルとTCP/IPの関係を説明できる。TCP/IPの意味を理解できない。
評価項目3サブネットマスクを利用したグループやホストの数を計算できる。IPアドレスの構造、ローカルアドレス、プライベートアドレスについて説明できる。IPアドレスとMACアドレスの違いが説明できない。
評価項目4 通信回線の性能を評価できる。LAN,WANの通信機器を列挙できる。WANとLANの違いが説明できない。
評価項目5 秘密保護や改ざん防止対策の例を挙げ、その説明できる。セキュリティに関して不正行為のいくつかを説明できる。セキュリティについてその必要性を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在、情報ネットワーク技術は社会基盤のひとつであり、そのための情報技術者の育成は必要である。本科目はコンピュータネットワークに関するOSI参照モデルとTCP/IPプロトコル、LANとWAN、インターネット、ネットワークセキュリティ等に関する知識と技術の習得に向けた内容となっている。本授業を通じて情報ネットワーク技術者としての基本的な知識・技術を身に付けることで、ICT社会で活躍し貢献できる人材の育成を目的とする。
授業の進め方・方法:
基本情報処理試験およびソフトウエア開発技術者試験を意識した講義を行います。授業はプロジェクタを使用して進行します。ノートは必ず取る習慣をつけてください。
注意点:
また成績評価に授業中実施する小テストを実施しその成績結果を加味する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ネットワークの概要 ネットワークを構成するハードウエアが説明できる。
クライアントサーバの仕組みが説明できる。
2週 ネットワークの概要 ネットワークを構成するハードウエアが説明できる。
クライアントサーバの仕組みが説明できる。
3週 OSI参照モデルとTCP/IP OSI参照モデルの各層についてその内容が説明できる。
TCP/IPプロトコルとOSI参照モデルとの関係が説明できる。
4週 OSI参照モデルとTCP/IP IPアドレスの構造、ネットワーク部とホスト部について説明できる。
OSI参照モデルの各層についてその内容が説明できる。
5週 OSI参照モデルとTCP/IP 基本的なルーティング技術について説明できる。
基本的なフィルタリング技術について説明できる。
6週 LANとWAN ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。
7週 LANとWAN LANで使用する伝送媒体と無線通信機器について説明できる。
8週 LANとWAN LANで使用する伝送媒体と有線通信機器について説明できる。
4thQ
9週 LANとWAN 基本的なアクセス制御技術について説明できる。
10週 【中間試験】
11週 インターネット インターネットの概念を説明できる
12週 インターネット 情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる
13週 サーバ構築 SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。
主要なサーバの構築方法を説明できる。
14週 ネットワークセキュリティ コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。
15週 ネットワークセキュリティ コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる
基本的な暗号化技術について説明できる
16週 【答案返却】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力300000030
分野横断的能力100000010