シミュレーション工学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 シミュレーション工学
科目番号 5296M04 科目区分 AM / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システムコース 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 Pythonによる数値計算とシミュレーション(オーム社)
担当教員 松浦 史法

到達目標

1. 3次元CADによるモデリングと線形応力解析,流体解析、伝熱解析を行うことができる。
2. 常微分方程式に基づく質点のシミュレーションを行うプログラムを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル
到達目標1解析精度を考慮して要素分割し,線形応力解析,流体解析及び伝熱解析ができる。複雑な部品の3D-CADのモデリングと線形応力解析,流体解析及び伝熱解析ができる。単純な部品の3D-CADのモデリングと線形応力解析,流体解析及び伝熱解析ができる。
到達目標2ポテンシャルに基づく2次元運動シミュレーションができる。質点の1次元運動シミュレーションができる。数値計算と誤差について説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
有限要素法などの数値解析は,あらゆる工学分野のための強力なツールとなる。本講義では,3次元CADに連動した解析ソフトを利用して応力解析,伝熱解析,流体解析を行う。後半では数値計算力学の基本を習得し,常微分方程式に基づく物理シミュレーション,セルオートマトンを使ったシミュレーション,乱数を使った確率的シミュレーションについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
前半は、3次元CADソフトウェアを用いた解析によりシミュレーションでどのようなことができるかを学ぶ。後半は、数値計算を行うプログラムを作成する。プログラム例はPython 3で提示されるが、各自得意な言語で実装してよい。この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポート提出を課す。
【授業時間31時間+自学自習時間60時間】
注意点:
3次元CADソフトウェアの操作方法及びプログラミング言語に習熟していることが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 モデル作成と質量特性 部材をモデリングし,材料を適用し,質量特性などを調べられる。
2週 応力解析 線形応力解析ができる。
3週 伝熱解析 部材の温度分布(定常)を計算できる。
4週 伝熱解析 部材の温度分布(非定常)を計算できる。
5週 流体解析 外部流れの流体の速度,圧力分布を計算できる。
6週 流体解析 内部流れの流体の速度,圧力分布を計算できる。
7週 中間試験 SolidWorksを用いた実技試験
8週 数値計算の基本 数値計算により平方根計算ができる。
数値計算と誤差について説明できる。
4thQ
9週 常微分方程式に基づく物理シミュレーション オイラー法により自由落下及び着陸船のシミュレーションコードを作成できる。
10週 常微分方程式に基づく物理シミュレーション ポテンシャルに基づく2次元運動シミュレーションコードを作成できる。
11週 セルオートマトンを使ったシミュレーション 1次元セルオートマトンを使ったシミュレーションコードを作成できる。
12週 セルオートマトンを使ったシミュレーション 交通流及びライフゲームのシミュレーションコードを作成できる。
13週 乱数を使った確率的シミュレーション 疑似乱数と数値積分について説明できる。
ナップサック問題のシミュレーションコードを作成できる。
14週 乱数を使った確率的シミュレーション ランダムウォークのシミュレーションコードを作成できる。
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合1009000100
基礎的能力000000
専門的能力1009000100
分野横断的能力000000