環境化学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 環境化学
科目番号 5596101 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 応用化学コース 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 環境と化学,萩野ら,東京化学同人
担当教員 大田 直友

到達目標

① 環境中の物質循環を化学的に説明できる
大気・水・土壌における物質の移動と変換を、反応機構・平衡・エネルギー収支の観点から説明し、地域環境における循環構造を理解できる。

② 環境負荷と持続可能性を定量的に評価できる
温室効果ガス排出、栄養塩循環、有機物分解、資源利用効率などを数値的に整理し、グリーンケミストリーの原則に基づいて環境影響を比較・評価できる。

③ 地域循環共生圏を化学の視点から構想できる
再生可能エネルギー利用、バイオマス循環、廃棄物リサイクル、高分子材料の再資源化などについて、生態系機能や生物多様性との関係を踏まえ、地域スケールでの持続可能な仕組みを提案できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安
① 環境中の物質循環を化学的に説明できる環境問題を反応機構・平衡・熱力学に基づき統合的に説明できる。各現象を化学原理に基づいて説明できる。現象は説明できるが、化学的根拠が弱い。
② 環境負荷と持続可能性を定量的に評価できる物質収支・排出量・効率を数値で比較し論理的に評価できる。数値を用いて環境負荷を整理できる。定性的説明にとどまる。
③ 地域循環共生圏を化学の視点から構想できる地域資源循環モデルを科学的根拠に基づき提案できる。持続可能性の観点から妥当な提案ができる。一般論にとどまる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本講義では、グリーンケミストリーを基盤として、大気・水・土壌における物質循環と環境問題の化学的本質を学ぶ。気候変動、オゾン層破壊、水資源、エネルギー問題、高分子材料、廃棄物リサイクルなどを題材に、反応機構、熱力学、物質収支の観点から環境現象を理解する。

さらに、地域スケールでの資源循環や生態系機能との関係を踏まえ、化学の視点から持続可能な社会構築の方策を構想する力を養う。環境問題を単なる知識としてではなく、定量的に評価し、地域実装へつなげる思考力の修得を目的とする。
授業の進め方・方法:
本講義は、教科書の各章を中心に、予習確認小テスト・学生による発表・レポート作成を組み合わせて進める。

各回の授業前に予習範囲を指定し、授業冒頭に小テストを実施することで基礎理解を確認する。その後、担当学生がPowerPointを用いて発表を行い、内容の整理、反応機構の図示、数値データの提示、環境影響の定量的評価を行う。発表後は全体討論を行い、環境問題を化学的視点から多角的に検討する。

各テーマに対してレポート課題を課し、物質収支、エネルギー効率、排出量評価などを含めた分析を求める。

本科目は【授業時間30時間+自学自習時間60時間】で構成され、各回につき約4時間の自学自習を想定している。自学自習では、教科書の精読、関連文献の調査、数値計算、発表資料作成、レポート執筆を行う。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グリーンケミストリーとは グリーンケミストリー12原則を理解し、環境配慮型化学の概念を説明できる。
2週 空気をきれいに 大気汚染物質の生成機構と反応過程を説明できる。
3週 空気をきれいに 光化学反応、酸性雨、粒子状物質の化学を説明できる。
4週 貴重な水資源 水の物理化学的性質と水質指標を説明できる。
5週 貴重な水資源 排水処理や栄養塩循環を物質収支で説明できる。。
6週 気候変動の化学 炭素循環と温室効果ガスの化学を説明できる。
7週 気候変動の化学 排出量評価とエネルギー収支を定量的に整理できる。
8週 オゾン層を護ろう オゾン破壊の反応機構と国際規制の科学的背景を説明できる。
2ndQ
9週 エネルギーを大切に 化石燃料と再生可能エネルギーの化学的特性を比較できる。
10週 エネルギーを大切に エネルギー効率とCO₂排出を定量評価できる。
11週 役に立つ物質をつくる 原子効率・触媒反応を用いて環境負荷低減を説明できる。

12週 高分子の化学 プラスチックの構造と環境問題を説明できる。
13週 廃棄物のリサイクル 資源循環とLCA的視点からリサイクルを評価できる。
14週 地域循環共生圏の化学 地域資源循環を物質収支で整理し提案できる。
15週 総合討論 地域スケールでの持続可能な化学システムを構想し発表できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合05020300100
基礎的能力000000
専門的能力05020300100
分野横断的能力000000