到達目標
1.労働生理に関わる基本的な事項を理解し,説明できる。
2.労働衛生(有害業務)に関わる基本的な事項を理解し,説明できる。
3.特定化学物質障害,酸素欠乏症,有機溶剤中毒に関する予防規則を理解し,説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 |
到達目標1 | 労働生理に関する基本的事項を理解し,具体的な事例に関して説明できる。 | 労働生理に関する基本的事項を理解し,説明できる。 | 労働生理に関する基本的事項を学習している。 |
到達目標2 | 労働衛生(有害業務)に関する基本的事項を理解し,具体的な事例に関して説明できる。 | 労働衛生(有害業務)に関する基本的事項を理解し,説明できる。 | 労働衛生(有害業務)に関する基本的事項を学習している。 |
到達目標3 | 特定化学物質障害,酸素欠乏症,有機溶剤中毒に関する予防規則を理解し,具体的な事例に関して説明できる。 | 特定化学物質障害,酸素欠乏症,有機溶剤中毒に関する予防規則を理解し,説明できる。 | 特定化学物質障害,酸素欠乏症,有機溶剤中毒に関する予防規則を学習している。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本の業務上疾病者数は,長期的には減少していたものの,近年は横ばいとなっており,有機溶剤中毒,酸素欠乏症等の職業性疾病が繰り返し発生している状況にある。事業場において安全衛生管理を適切に進めていくためには,作業管理・作業環境管理・健康管理等に関する十分な知識を有していることが不可欠である。本講義では,労働環境に潜む危険性を衛生管理者,作業主任者の立場から捉え,危険性とその対処の仕方について具体的に学び,快適な職場環境づくりの方法について学習していく。
授業の進め方・方法:
衛生工学,環境工学などの基礎的知識が必要であるので,事前に学習しておくこと。
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1. 労働生理 (1)血液・循環器系 |
血液の成分,心臓の構造,肺循環・体循環などを理解し,説明できる。
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2週 |
(2)呼吸器,消化器系 |
呼吸器官,呼吸中枢,消化器官,栄養素の吸収などを理解し,説明できる。
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3週 |
(3)泌尿器・感覚器系 |
泌尿器の役割,疾患,眼や耳などの感覚器の構造を理解し,説明できる。
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4週 |
(4)神経系 |
神経系の構成,脳と神経との関わり,神経細胞の構造などを理解し,説明できる。
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5週 |
(5)筋肉,ストレス・疲労 |
筋肉の構造,ストレスの意味,疲労とその予防などについて理解し,説明できる。
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6週 |
2. 労働衛生(有業業務) (1)空気中の有害物質 |
有害物質の分類とその特徴,体内への侵入経路などについて理解し,説明できる。
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7週 |
(2)有機溶剤による中毒 |
有機溶剤の分類とその特徴,ガスによる中毒の症状について理解し,説明できる。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
(3)温熱,高圧等の作業環境 |
熱中症の症状とその対処法,温熱・高圧の作業環境について理解し,説明できる。
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10週 |
(4)作業管理と保護具 |
作業管理の必要性,労働衛生保護具の種類と重要性について理解し,説明できる。
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11週 |
3. 労働衛生(有害業務以外) 救急処置 |
骨折,出血時の対処法,一次救命処置の手順などを理解し,説明できる。
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12週 |
4. 関係法令(有害業務) (1)安全衛生管理体制 |
労働安全衛生法の目的,衛生管理者の役割などについて理解し,説明できる。
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13週 |
(2)特定化学物質障害予防規則 |
特定化学物質の定義と分類,処理装置の種類などについて理解し,説明できる。
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14週 |
(3)酸素欠乏症等防止規則 |
酸素欠乏危険場所の分類,酸素欠乏の定義などについて理解し,説明できる。
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15週 |
(4)有機溶剤中毒予防規則 |
有機溶剤の定義と分類,有機溶剤の発散源対策などについて理解し,説明できる。
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16週 |
前期末試験返却 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | ポートフォリオ | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 20 | 0 | 0 | 60 |
専門的能力 | 20 | 0 | 10 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |