物理学特論

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 物理学特論
科目番号 5997F05 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科共通 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 非平衡統計力学 ゆらぎの熱力学から情報熱力学まで 沙川貴大 共立出版
担当教員 松尾 俊寛

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代の非平衡統計力学においては情報理論が中心的な役割を果たしている。本講義では、情報熱力学と呼ばれる情報と熱力学量を対等に扱う現代的な理論的枠組みについて説明する。情報エントロピーが非平衡熱力学エントロピーの役割を果たすことや情報と仕事や自由エネルギーの変換について、具体例を検討することで基本的な概念を理解していく。
授業の進め方・方法:
各回の内容を教科書に従って講義します。
【授業時間30時間】
注意点:
本科、専攻科1年時に学習した物理学、数学の内容を完全に理解していることを前提に講義します。
中間試験は実施しません。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報理論入門 シャノン情報量と相互情報量
2週 情報理論入門 カルバック・ライブラー(KL)情報量
3週 非平衡系の熱力学第二法則 ゆらぐ熱力学系の定式化
4週 非平衡系の熱力学第二法則 熱力学エントロピーと情報エントロピー
5週 非平衡系の熱力学第二法則 非平衡ダイナミクス
6週 非平衡系の熱力学第二法則 エントロピー生成と熱力学第二法則
7週 非平衡系の熱力学第二法則 熱力学的可逆性
8週 情報熱力学 フィードバックと第二法則
4thQ
9週 情報熱力学 フィードバックと第二法則
10週 情報熱力学 測定に要する仕事
11週 情報熱力学 測定に要する仕事
12週 情報熱力学 情報交換における第二法則
13週 情報熱力学 メモリの構造
14週 情報熱力学 メモリの構造
15週 情報熱力学 自律的なマクスウェルのデーモン
16週 期末試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験ポートフォリオ合計
総合評価割合5050100
専門的能力5050100