到達目標
1.安全作業を理解し,実習内容を報告書にまとめることができる。
2.各種工作機械を用いて,スターリングエンジンを製作できる。
3.基礎的な各種溶接・切断作業ができる。
4.鋳物砂の特性を理解し,基本的な鋳造作業ができる。
5.精密測定法の原理を理解し,測定に適用できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.安全作業を理解し,実習内容を報告書にまとめることができる。 | 安全作業を理解し,実習内容を分かりやすく報告書にまとめることがでできる。 | 安全作業を理解し,実習内容を報告書にまとめることがでできる。 | 実習内容を報告書にまとめることができない。 |
2.各種工作機械を用いて,スターリングエンジンを製作できる。 | 図面に忠実なスターリングエンジンを作製できる。 | 図面を見て,スターリングエンジンを作製できる。 | 図面を見て,スターリングエンジンを作製できない。 |
3.基礎的な各種溶接・切断作業ができる。 | 図面に忠実な溶接・切断作業ができる。 | 基本的な溶接・切断作業ができる。 | 基本的な溶接・切断作業ができない。 |
4.鋳物砂の特性を理解し,基本的な鋳造作業ができる。 | 各種鋳物砂試験法を用いて,鋳物砂の特性を測定できる。砂型鋳造法で欠陥のない丸棒を作製できる。 | 各種鋳物砂試験法を用いて,鋳物砂の特性を測定できる。砂型鋳造法で丸棒を作製できる。 | 各種鋳物砂試験法を用いて,鋳物砂の特性を測定できない。砂型鋳造法で丸棒を作製できない。 |
5.精密測定法の原理を理解し,測定に適用できる。 | 各種精密測定方法を用いて正確な測定ができる。 | 各種精密測定方法を用いて基本的な測定ができる。 | 各種精密測定方法を用いて基本的な測定ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
図面に基づいた各種工作法の技能および技術を習得するとともに、技術者として望ましい態度や習慣を身に付けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
総合実習は20 名で1グループとし,前期,後期で交替して15 週間(45 時間)で全員が各人一台のスターリングエンジンを製作する。毎回実習内容を日誌として翌日に提出する。日誌を基に期内に中間報告書および最終報告書にまとめる。総合実習以外の者は1 グループ10 名の2 グループを編成し,鋳造実習を7週間(21 時間),溶接実習を4 週間(12 時間),精密測定実習を4 週間(12 時間)の実習を交替して行う。それぞれの実習終了後1 週間以内に報告書を提出する。
注意点:
この科目は指定科目です。この科目の単位修得が進級要件となりますので,必ず修得して下さい。相馬先生は,機械電子工学科の教員。定期試験は行わない。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
0.ガイダンス 1.総合実習(スターリングエンジンの製作) (1)シリンダの製作1 |
安全作業について説明できる。 旋盤を使ってシリンダーを作製できる。
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2週 |
(1)シリンダの製作2 |
旋盤を使ってシリンダーを作製できる。
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3週 |
(2)クランクホイルの製作1 |
旋盤,研削盤を使ってクランクホイルを作製できる。
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4週 |
(2)クランクホイルの製作2 |
ボール盤,タップを使ってクランクホイルにねじ加工ができる。
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5週 |
(3)ヒートキャップの製作 |
旋盤を使ってヒートキャップを作製できる。
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6週 |
(4)ピストンの製作 |
旋盤を使ってパワーピストンとディスプレーサーピストンを製作できる。
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7週 |
(4)ピストンの製作2 |
マシニングセンターを使ってパワーピストンに溝入れ加工ができる。
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8週 |
(5)ハウジングの製作1 |
フライス盤を使ってハウジングを製作できる。
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2ndQ |
9週 |
(5)ハウジングの製作2 |
マシニングセンターを使ってハウジングの穴開け加工ができる。
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10週 |
(6)コンロッド・連結ロッドの製作 |
帯鋸,弓鋸,やすり,ボール盤を使って,コンロッド・連結ロッドを作製できる。
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11週 |
(7)ベースの製作 |
フライス盤,帯鋸,ボール盤,タップを使ってベースを作製できる。
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12週 |
(7)クランクピン・ピストンピンの製作 |
弓鋸,やすりを使って,クランクピン・ピストンピンを作製できる。
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13週 |
(8)組立ておよび性能試験1 |
各種部品を組み立てることができる。
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14週 |
(8)組立ておよび性能試験2 |
試運転を行い,回転数を測定できる。
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15週 |
(8)組立ておよび性能試験3 |
各種部品の測定を行うことができる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
2.鋳造実習 (1)鋳物砂試験1 |
鋳物砂の強度試験ができる。
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2週 |
(1)鋳物砂試験2 |
鋳物砂の水分測定できる。
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3週 |
(1)鋳物砂試験3 |
鋳物砂の通気度を測定できる。
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4週 |
(2)歯車ポンプの鋳型造形 |
歯車ポンプの鋳型および中子を作製できる。
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5週 |
(3)鋳造による丸棒の製作1 |
鋳型を作製することができる。
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6週 |
(3)鋳造による丸棒の製作2 |
鋳鉄の鋳込み作業ができる。
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7週 |
(3)鋳造による丸棒の製作3 |
丸棒の後処理,仕上げ加工ができる。
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8週 |
3.溶接実習 (1)TIG溶接1 |
TIG溶接の基本操作ができる。
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4thQ |
9週 |
(2)TIG溶接2 |
TIG溶接を用いてアルミニウムの溶接ができる。
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10週 |
(2)炭酸ガスアーク溶接 |
炭酸ガスアーク溶接の基本操作ができる。
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11週 |
(3)ガス切断およびエアプラズマ切断 |
各種切断方法で材料の切断ができる。
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12週 |
4.精密測定実習 (1)歯厚マイクロメータによる歯車の測定 |
歯厚マイクロメータを使って,歯厚の測定ができる。
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13週 |
(2)三針法によるねじの有効径の測定 |
三針法によるねじの有効径が測定できる。
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14週 |
(3)オートコリメータによる直定規の測定 |
オートコリメータを使って直定規の測定ができる。
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15週 |
(4)ダイヤルゲージの性能測定 |
ダイヤルゲージの性能を評価できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 4 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 4 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 4 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 3 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 4 | |
評価割合
| レポート | 製作品 | 合計 |
総合評価割合 | 55 | 45 | 100 |
1.安全作業を理解し,実習内容を報告書にまとめることができる。 | 45 | 0 | 45 |
2.各種工作機械を用いて,スターリングエンジンを製作できる。 | 0 | 25 | 25 |
3.基礎的な各種溶接・切断作業ができる。 | 0 | 10 | 10 |
4.鋳物砂の特性を理解し,基本的な鋳造作業ができる。 | 0 | 10 | 10 |
5.精密測定法の原理を理解し,測定に適用できる。 | 10 | 0 | 10 |