応用数学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 応用数学
科目番号 210101 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「2変数の微分積分」「新微分積分Ⅱ問題集」,「新線形代数,同問題集」
担当教員 佐藤 文敏,平岡 延章,川村 昌也

到達目標

1. 多変数関数の偏微分の概念を理解し,理論とその応用に習熟する。
2. 重積分の定義と性質を理解し,(簡単な変数変換を含めて)計算ができる。
3 .線形変換(1次変換)や固有値・固有ベクトルを理解し,行列の対角化を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多変数関数の微分の概念を理解し計算することができる。基本的な偏微分の計算ができる。基本的な偏微分の計算ができない。
評価項目2重積分の概念と基本性質を理解し計算することができる。基本的な2重積分の計算ができる。基本的な2重積分の計算ができない。
評価項目3固有値・固有ベクトル・対角化の概念を理解し具体的な線形変換について求めることができる。簡単な線形変換について固有値・固有ベクトル・対角化を求めることができる。簡単な線形変換について固有値・固有ベクトル・対角化を求めることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
多変数関数の偏微分,重積分,線形変換,行列の対角化などの概念の理解と計算の習熟のために,教科書による講義や演習を行う。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義し,適宜演習を行う。
注意点:
予習・復習をすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 2変数関数 2変数関数の概念を理解し, 関連する問題が解ける。
2週 偏導関数 偏導関数を計算することができる。
3週 全微分 全微分の概念を理解し, 関連する問題が解ける。
4週 合成関数の微分法 合成関数の微分法を用いて偏導関数を計算することができる。
5週 接平面 偏微分を利用して曲面の接平面の方程式を求めることができる。
6週 陰関数の微分法 陰関数の概念を理解して微分することができる。
7週 問題演習 これまでの学習内容に関する総合的な問題が解ける。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 高階偏導関数 高次の偏導関数の計算ができる。
10週 極大・極小 極大・極小の概念を理解し, 関連する問題が解ける。
11週 極値の判定方法 極値の判定方法を用いて極値を求めることができる。
12週 条件付き極値問題 条件付き極値問題を解くことができる。
13週 包絡線 包絡線の概念を理解して求めることができる。
14週 2重積分 重積分の概念と基本性質を理解し, 関連する問題が解ける。
15週 問題演習 これまでの学習内容に関する総合的な問題が解ける。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 2重積分の計算 2重積分の基本的な計算ができる。
2週 積分順序の変更 積分順序の変更の概念を理解して計算することができる。
3週 極座標による2重積分 極座標に変換して2重積分の計算ができる。
4週 線形変換の定義 線形変換(1次変換)の定義と基本性質を理解し, 関連する問題が解ける。
5週 線形変換の基本性質 線形変換による図形の像を求めることができる。
6週 合成変換と逆変換 合成変換と逆変換の概念を理解し,それらを行列を用いて記述できる。
7週 問題演習 これまでの学習内容に関する総合的な問題が解ける。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 固有値・固有ベクトル 固有値・固有ベクトルの概念を理解し, 関連する問題が解ける。
10週 固有値・固有ベクトルの計算 固有値・固有ベクトルの計算ができる。
11週 行列の対角化 行列の対角化の概念を理解して求めることができる。
12週 行列の対角化(続き) 行列の対角化の概念を理解して求めることができる。
13週 対角化可能の条件 対角化可能の条件を理解して計算することができる。
14週 対角化の応用 対角化を応用することにより,2次正方行列のn乗を求めることができる。
15週 問題演習 これまでの学習内容に関する総合的な問題が解ける。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。3後4,後5
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。3後6
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。3後6
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3前1
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3前2,前4
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3前6,前9
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3前10,前11,前12
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3前14,後1
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3後3
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3後1

評価割合

試験小テスト・レポート合計
総合評価割合9010100
前期45550
後期45550