人文科学Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 人文科学Ⅰ
科目番号 0045 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 與田 純

到達目標

第一次世界大戦から第二次世界大戦に至る現代史の展開を、日本の動向とも関連付けながら世界史的視野に立って総合的に考察させ、歴史的思考力と国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1第一次世界大戦に至る経緯・事項を詳細に説明できる。第一次世界大戦に至る経緯・基本的な事項を説明できる第一次世界大戦に至る経緯・基本的な事項を説明できない。
評価項目2戦間期における主要国の動向を詳細に説明できる。戦間期における主要国の動向を説明できる。戦間期における主要国の動向を説明できない。
評価項目3第二次世界大戦に至る経緯と事項を詳細に説明できる。第二次世界大戦に至る経緯・基本的な事項を説明できる。第二次世界大戦に至る経緯・基本的な事項を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第一次世界大戦、世界恐慌、第二次世界大戦など、激動の20世紀前半の歴史を、ドイツの動向を軸に論じてゆく。現代世界を理解するためには不可欠な、この時代についての深い知識と相対的な視野を身につけてもらう。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進めるが、「ノートを取って、暗記する」だけの受動的な学習方法では試験に対応することはできない。学生諸君には、授業への積極的な参加を要求する。また、史料や絵画など多様な文献を読み込むことを通じて思考力を養い、音楽・映像教材などを用いて授業の理解を深めてもらう。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 帝国主義の時代
サラエボ事件
帝国主義の過熱がヨーロッパ列強の対立をあおり、第一次世界大戦へとつながっていく経緯を理解できている。
2週 第一次世界大戦①(大量殺戮兵器の登場:機関銃、毒ガス、戦車) 第一次世界大戦の特徴と主要な経過を理解できている。
3週 第一次世界大戦②(総力戦)
イギリスの三枚舌外交
第一次世界大戦の特徴と主要な経過を理解できている。イギリス外交がいかに中東に混乱を生じさせたかを理解できている。
4週 第一次世界大戦③(ロシア革命、ドイツ革命)
第一次世界大戦の特徴と主要な経過を理解できている。ロシアとドイツの革命が起きた経緯と概要を理解できている。
5週 ヴェルサイユ体制の確立 ヴェルサイユ体制の基本的な事項を理解できている。
6週 世界恐慌
ソヴィエトの発展
世界恐慌の背景、各国に与えた影響を理解できている。ソヴィエト政権の光と影を理解できている。
7週 アメリカのニューディール政策
イタリアのファシズム
ニューディール政策の基本的な事項を理解できている。イタリアでファシズムが成立する経緯を理解できている。
8週 中間試験
2ndQ
9週 ワイマール共和国
ナチスの台頭
ワイマール共和国の特徴を理解できている。
ナチスが台頭する経緯を理解できている。
10週 ナチスの経済・文化政策 ナチスの経済・文化政策の特徴を理解できている。
11週 ナチスの外交政策
宥和外交
ナチスの外交政策が世界を再び戦争へ追いやった経緯を理解できている。
12週 第二次世界大戦①(ポーランド侵攻~バトル・オブ・ブリテン) 第二次世界大戦の基本的な経過を理解できている。
13週 第二次世界大戦②(独ソ戦~イタリア降伏) 第二次世界大戦の基本的な経過を理解できている。
14週 第二次世界大戦③(ノルマンディー上陸作戦~ドイツ降伏) 第二次世界大戦の基本的な経過を理解できている。
15週 戦後処理と国際軍事裁判 国際軍事裁判を含む戦後処理の特徴を理解できている。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000