概要:
本科目は,科学技術の基礎知識と応用力を高める上に根幹となる重要な専門基礎科目である。電気・電子・情報系の専門科目の習得に不可欠な高等数学としての解析力を養う。特にここでは,工学解析として必要なフーリエ理論とラプラス変換について学び,単に数式の扱いだけではなく,物理現象との対応,数式の表す意味について深く考察し,理解することを目的とする。
授業の進め方・方法:
1.教科書を学習しただけでは理解し難いと思われるところを中心に,教科書の例題を詳細に解説する。板書を書き写すことは必ずしも得策ではない。板書と口述を注意深く見聞きし,自分の理解が足りないと思われる部分をチェック,吸収すること。
2.授業内容の復習の上,演習の解答を自ら行い,演習問題解答レポートを作成すること。
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
フーリエ級数を理解するために必要な、三角関数の関する積分 |
フーリエ級数や変換を実行するために必要な積分を計算することが出来る。
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2週 |
周期関数のフーリエ級数(1) |
任意周期波形のフーリエ係数を求めることができる。
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3週 |
周期関数のフーリエ級数(2) |
任意周期波形のフーリエ係数を求めることができる。
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4週 |
複素フーリエ級数(1) |
フーリエ係数を複素表示でき,任意波形の複素フーリエ係数を算出できる。
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5週 |
複素フーリエ級数(2) |
フーリエ係数を複素表示でき,任意波形の複素フーリエ係数を算出できる。
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6週 |
フーリエ変換 |
フーリエ変換の表す意味を理解し,任意波形のフーリエ変換を求めることができる
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7週 |
フーリエ変換の性質 |
フーリエ変換の性質を使い、フーリエ変換を行うことが出来る。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
試験返却と解説 ラプラス変換の定義 |
ラプラス変換の定義を理解することができる。
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10週 |
ラプラス変換の性質 |
ラプラス変換の諸性質を理解する。
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11週 |
様々な時間関数のラプラス変換 |
様々な時間関数のラプラス変換を求めることができる。
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12週 |
部分分数展開を用いた逆ラプラス変換 |
部分分数に展開して逆ラプラス変換を行うことができる。
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13週 |
留数定理による部分分数展開 |
留数定理による部分分数展開を行うことができる。
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14週 |
ラプラス変換の微分方程式への応用 |
ラプラス変換を用いて微分方程式を解くことができる。
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15週 |
たたき込み積分 |
たたみ込み積分の物理的な意味を理解して,伝達関数としてシステムを表現できる。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。 | 3 | |
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。 | 3 | |
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
角を弧度法で表現することができる。 | 3 | |
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。 | 3 | |
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。 | 3 | |
一般角の三角関数の値を求めることができる。 | 3 | |
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。 | 3 | |
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。 | 3 | |
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。 | 3 | |
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。 | 3 | |
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。 | 3 | |
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 3 | |
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。 | 3 | |
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 2 | |
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。 | 2 | |
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。 | 3 | |