文学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 文学特論Ⅰ
科目番号 190037 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 坂本 具償

到達目標

1.論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。
2.文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。
3.敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章の構成や展開を的確に捉え,与えられた字数に応じてその論旨をまとめることができ,それに対して自分の意見を述べることができる。論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。論理的な文章の構成や展開を的確に捉えることができず,それに対する自分の意見がまとめられない。
評価項目2文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,与えられた字数に応じてその主題ををまとめ,読み味わうことができる。文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉えることができず,主題をまとめることができない。
評価項目3敬語の演習を通して,社会生活に必要にして十分な正しい敬語の使い方を身につけることができる。敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができる。敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:


論理的な文章や、文学的な文章など種々の文章を読むことで,読解力を養い、また作者の独特な感性やものの見方を学ぶことで現在を生きる自分の生き方を見つめ直すことができよう。また社会生活を営む上で,コミュニケーション能力の一つとして敬語の使い方を会得することは重要である。それらを踏まえて以下のような到達目標を掲げる。
1.論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。
2.文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。
3.敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができる。
授業の進め方・方法:
・講義形式を基本とするが,意見を書いたり発表したりしてもらうこともある。
・小テストも随時実施する。
・敬語演習は,講義と演習とを平行して実施する。
・本科目は学修単位科目であるため,講義以外に,夏休みの課題作文,小説・評論文に関する自学自習用課題プリント,テキスト関連の予習プリントを完成して提出してもらう。
注意点:
・本科目の単位は高等専門学校設置基準第17条4項により認定される。1単位当たり45時間の学修により単位認定を行う。
・オフィスアワーは月曜日放課後とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
1.評論
「敬語」(外山滋比古)
「敬語」を一読し、文章構成を捉えて,第1段の要旨をまとめることができる
2週 1.評論
「敬語」(外山滋比古)
「敬語」の第2段,第3段の要旨をまとめることができる。
3週 1.評論
「敬語」(外山滋比古)
2.敬語の演習(プリント問題)
「敬語」の論旨をまとめることができる。
敬語の種類,尊敬語,謙譲語,丁寧語の違いを説明することができる。
4週 2.敬語の演習(プリント問題) 敬語に関する様々な問題演習を通して,敬語の使い方の基本を知り,使うことができる。
5週 2.敬語の演習(プリント問題) 敬語に関する様々な問題演習を通して,敬語の使い方の基本を知り,使うことができる。
6週 3.小説 
「夢十夜 第一夜」(夏目漱石)
近代の文学作品を読み,表現の意図を把握し,主題を導き出すことができる。また,それに対して自分の意見や感想をまとめることができる。
7週 3.小説 
「夢十夜 第一夜」(夏目漱石)
近代の文学作品を読み,表現の意図を把握し,主題を導き出すことができる。また,それに対して自分の意見や感想をまとめることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 ・試験返却・解説
4.評論
「知る」ということ(加藤周一)
「『知る』ということ」を読み,何を言おうとしているか,全体の概略をまとめることができる。また,第1段の要旨を論の展開に即してまとめることができる。
10週 4.評論
「知る」ということ(加藤周一)
「『知る』ということ」の第2段~第3段の要旨を,論の展開に即してまとめることができる。
11週 4.評論
「知る」ということ(加藤周一)
5.小説
「棒」(安部公房)
「『知る』ということ」の論旨を300字~400字でまとめることがてきる。
「棒」を一読し,初発の感想を150字~200字でまとめることができる。
12週 5.小説
「棒」
「棒」の主人公「私」の生き方や心情を,現代小説の特徴と表現の関係に注意しながら,まとめることができる。
13週 5.小説
「棒」
「棒」の主題を,現代小説の特徴と表現の関係に注意しながらまとめることができる。
14週 6.評論
「論語 私の古典」(高橋和巳)
「論語 私の古典」を読み,論旨をまとめることができる。
15週 6.評論
「論語 私の古典」(高橋和巳)
「論語 私の古典」に引用されている『論語』の本文を原典に当たって読み味わうことができる。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合20020
評価項目140100
評価項目2201020
評価項目310100