電磁気学Ⅰ・同演習

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電磁気学Ⅰ・同演習
科目番号 190207 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電気情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 多田泰芳・柴田尚志,「電磁気学」,コロナ社
担当教員 太良尾 浩生

到達目標

静電界に関する現象と諸法則を理解した上で,基本的な計算ができ,その過程を論理的に記述できるなど,自然科学の基礎を着実に身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
静電界授業内容ごとの到達目標に対して,基本的な問題を確実に計算することができ,かつ応用問題を計算できる。授業内容ごとの到達目標に対して,基本的な問題を計算することができる。授業内容ごとの到達目標に対して,基本的な問題を計算することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
静電界に関する現象と諸法則を理解した上で,基本的な計算ができ,その過程を論理的に記述できるなど,自然科学の基礎を着実に身につけて,専門科目に応用できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
教科書の内容に沿って現象や理論を説明した後,典型的な例題を解説する。
学生は「演習ノート」を用意し,自学自習時間に章末問題を解いて,静電界に関する諸問題の読解能力を高めて記述能力を養う。また,ベクトルや微積分を多用するので,予習復習が必要である。定期試験とは別に小テストを実施する。
注意点:
定期的に,「演習ノート」の提出を義務付ける。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電荷の本質
クーロンの法則
クーロンン力に関する計算ができる。
2週 クーロン力のベクトル表示
複数電荷によるクーロン力,例題
電界
クーロンン力に関する計算ができる。
3週 点電荷による電界,多数電荷による電界,分布電荷による電界
電気力線の電界表示
点電荷や分布電荷による電界を計算できる。
4週 ガウスの法則とその計算例 ガウスの法則を用いて電界を計算できる。
5週 ガウスの法則とその計算例
電界と電束密度
演習
ガウスの法則を用いて電界を計算できる。
電界と電束密度の関係を説明できる。
6週 電位,電位差 点電荷や分布電荷から電位を計算できる。
電界から電位を計算できる。
7週 電位と勾配
電気双極子
演習
電位から電界を計算できる。
電気双極子による電位や電界を計算できる。
8週 中間試験
返却と解説
2ndQ
9週 導体への帯電
静電容量とその計算例
導体への帯電現象を説明できる。
代表的な導体系の静電容量を計算できる。
10週 静電シールド
演習
静電シールドの原理と役割を説明できる。
11週 誘電体の分極,誘電体内の電界 分極について説明できる。
誘電体を含む導体について,電位・電界・静電容量を計算できる。
12週 境界条件
誘電体を含む電界の計算例
異なる誘電率をもつ誘電体の境界面における境界条件を説明できる。
13週 演習
14週 帯電導体系に有するエネルギー
電界のなかに蓄えられるエネルギー
コンデンサに蓄えられたエネルギーを計算できる。
15週 導体系に働く力
演習
コンデンサ内の導体などに働く力を計算できる。
16週 期末試験
試験返却,解説
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。4
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。4
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。4
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。4
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。4
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。4
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。4
静電エネルギーを説明できる。4

評価割合

定期試験小テスト合計
総合評価割合8515100
静電界8515100