電子回路Ⅰ・同演習

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電子回路Ⅰ・同演習
科目番号 190234 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 電気情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 設計のための基礎電子回路 森北出版 著者:辻正敏
担当教員 辻 正敏

到達目標

電子回路の基礎であるダイオ-ド,トランジスタを理解し,それらの素子を用いた回路の動作と計算方法を学習する。さらにオペアンプを用いた各種回路について学習し,電子回路に関する基礎を修得することを目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 ダイオード回路ダイオード回路を設計できるダイオードの回路を理解できるダイオード回路を理解できない
評価項目2 トランジスタ回路トランジスタ回路を設計できるトランジスタの回路を理解できるトランジスタの回路を理解できない
評価項目3 オペアンプ回路オペアンプ回路を設計できるオペアンプの回路を理解できるオペアンプの回路を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実際の電子回路設計に必要不可欠な半導体回路の特徴やダイオード回路,トランジスタ回路の解析手法を学ぶ。特に近似特性を用いた解析方法は重要であり,多くの演習問題を解いて確実に解けるようにする。
スイッチング回路,トランジスタ増幅回路,オペアンプ増幅回路,コンパレータによる比較回路など,基礎でありかつ重要となる回路の解説を行う。
本科目は企業で回路設計を担当していた教員がその経験を活かし,最新の設計手法等も含んだ授業内容を講義形式で実施するものである。
授業の進め方・方法:
教科書の章末問題を解きながら,半導体の特性や回路のしくみを解説する.
注意点:
電気回路基礎の知識を必要とします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
1.1 ダイオード特性
1.2 作図による解法
ダイオードの特性が理解できる.
作図による解法を理解し,章末問題が解ける.
2週 1.3 近似モデルを用いた解法
1.4 整流回路
近似モデルを用いた解法が理解し,章末問題が解ける.
整流回路のしくみを理解できる.
3週 1.5 定電圧回路(基礎編)
1.6 ダイオードを用いた応用回路
定電圧回路を理解できる.
ダイオードを用いた応用回路を理解できる.
4週 2.1 トランジスタ特性
2.2 トランジスタ回路の計算
中間テスト
トランジスタの特性を理解できる.
トランジスタ回路の計算ができる.
5週 2.3 スイッチング回路
スイッチング回路を理解できる.
6週 2.4 バイアス計算 バイアス計算ができる.章末問題のバイアス計算が解ける.
7週 3.1 増幅回路の作図による解法
3.2 固定バイアス増幅回路
3.3 交流負荷線
増幅回路の作図による解法を理解できる.
固定バイアス回路を理解できる.交流負荷線を理解できる.
8週 期末テスト
テスト返却
4thQ
9週 4.1 hパラメータ
4.2 等価回路
hパラメータを理解できる.
トランジスタの等価回路を理解できる.
10週 4.3 デシベル計算
4.4 自己バイアス増幅回路
トランジスタの等価回路を理解できる.
デシベル計算を理解し,章末問題が解ける.
自己バイアス増幅回路を理解できる.
11週 4.5 電流帰還バイアス増幅回路
5.1 オペアンプの基本動作
5.2 電圧比較回路
電流帰還バイアス増幅回路を理解できる.
オペアンプの基本動作を理解できる.
電圧比較回路の動作を理解できる.
12週 5.3 非反転増幅回路
5.4 反転増幅回路
非反転増幅回路の動作を理解できる.
反転増幅回路の動作を理解できる.
13週 中間テスト2
5.5 加算回路と減算回路
加算回路と減算回路を理解できる.
14週 6.1 同相入力電圧範囲
6.2 単電源動作非反転増幅回路
6.3 単電源動作の反転増幅回路
同相入力電圧範囲について理解できる.
単電源動作非反転増幅回路と反転増幅回路の動作を理解できる.
15週 6.4 コンバータ(タイマー回路) コンパレータの動作を理解できる
16週 期末テスト
テスト返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合955100
専門的能力955100