電子回路Ⅱ・同演習

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電子回路Ⅱ・同演習
科目番号 190245 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 設計のための基礎電子回路 森北出版 著者:辻正敏
担当教員 辻 正敏

到達目標

電子回路の応用回路である,フィルタ,定電圧回路,電力増幅回路,変復調回路,発振回路について理解すると伴に,設計できるようになる。また,MOSFETを理解し,それを用いた回路が理解できるようになる。
本科目は企業で回路設計を担当していた教員がその経験を活かし,最新の設計手法等も含んだ授業内容を講義形式で実施するものである。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 フィルタ回路フィルタ回路やエミッタフォロア回路,定電圧回路の設計ができる。フィルタ回路やエミッタフォロア回路,定電圧回路を理解できる。フィルタ回路やエミッタフォロア回路,定電圧回路を理解できない。
評価項目2 電力増幅回路,変復調回路電力増幅回路や変復調回路,発振回路の設計ができる。電力増幅回路や変復調回路,発振回路を理解できる。電力増幅回路や変復調回路,発振回路を理解できない。
評価項目3 MOSFET回路MOSFETとそれを用いた回路の設計ができる。MOSFETとそれを用いた回路を理解できる。MOSFETとそれを用いた回路を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
応用回路として,実際によく用いられるフィルタや電源回路,電力増幅回路,変復調回路,発振回路の基本を学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書の章末問題を解きながら,半導体の特性や回路のしくみを解説する.
注意点:
電気回路Ⅰの理解を必要とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 7.1 RCフィルタ CRフィルタの動作を理解できる
2週 7.2 オペアンプを用いたフィルタ オペアンプを用いたフィルタの動作を理解できる
3週 8.1 入力回路 エミッタフォロアの入力回路が理解できる
4週 8.2 出力回路 エミッタフォロアの入力回路が理解できるフォロアの出力回路が理解できる.
5週 9.1トランジスタやオペアアンプを用いた定電圧回路 低電圧回路を理解できる
6週 10.1 PNPトランジスタ PNPトランジスタの計算ができる.
7週 10.2 プッシュプル電力増幅回路 プッシュプル電力増幅回路を理解できる
8週 中間テスト
2ndQ
9週 11.1 トランス トランスの動作を理解できる
10週 11.2 変調と復調の理論 変調と復調の理論が分かる
11週 11.3 振幅変調回路 振幅変調回路を理解できる
12週 12.1 発振回路の基礎 発振回路の基礎を理解できる
13週 12.2 コルピッツ発振回路と水晶発振回路 コルピッツ発振回路と水晶発振回路を理解できる
14週 12.3 パルス発振回路
13.1 MOSFETの基礎
パルス発振回路が理解できる
MOSFETの基礎を理解できる
15週 13.2 MOSFETを用いたスイッチング回路 MOSFETを用いたスイッチング回路を理解できる.
16週 期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
専門的能力10000000100