化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 化学Ⅱ
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 化学 数研出版 (104 数研 化学/306)
担当教員 橋本 典史

到達目標

理論化学では、気体と熱に関する法則を理解し、関連した問題を解くことができる。
無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。
有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。
沈殿・ろ過・気体発生の実験を理解し、関連した実験がができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1理論化学では、気体と熱に関する法則を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の化学の現象に適用できる。理論化学では、気体と熱に関する法則を理解し、関連した問題を解くことができる。理論化学では、気体と熱に関する法則を理解できず、関連した問題を解くことができない。
評価項目2無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の化学の現象に適用できる。無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解できず、関連した問題を解くことができない。
評価項目3有機化学では,有機化合物のの特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の化学の現象に適用できる。有機化学では,有機化合物のの特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。有機化学では,有機化合物のの特徴・用途を理解できず、関連した問題を解くことができない。
評価項目4沈殿・ろ過・気体発生の実験を理解し、応用の実験がができる。沈殿・ろ過・気体発生の実験を理解し、関連した実験がができる。沈殿・ろ過・気体発生の実験を理解し、関連した実験がができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
理論化学では、気体と熱に関する法則を理解する。
無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解する。
有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解する。
沈殿・ろ過・気体発生の実験を理解する。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを中心に基礎概念・理論を簡潔に解説する。その後、演習の機会を与え、理解を深めることがきるように進める。化学基礎の復習の機会も設ける。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 モル質量・アボガドロ定数・モル体積・モル濃度の復習 モル質量・アボガドロ定数・モル体積・モル濃度を理解し計算問題を解くことができる。
2週 化学反応における物質変化の関係の確認 化学反応における物質変化の関係を理解し、種々の計算ができる。
3週 酸塩基に関する内容の復習 酸塩基に関する理論を理解し、酸塩基滴定や水素イオン濃度算出に適用できる。
4週 ボイルの法則・シャルルの法則・ボイル-シャルルの法則 ボイルの法則・シャルルの法則・ボイル-シャルルの法則を理解し、計算問題を解くことができる。
5週 気体の状態方程式(1) 気体の状態方程式を理解し、物理量の圧力・体積・物質量・温度の計算ができる。
6週 気体の状態方程式(2) 気体の状態方程式を理解し、気体の分子量・密度の計算ができる。
7週 混合気体の圧力・理想気体と実在気体 混合気体の圧力の計算ができる。理想気体と実在気体違いを説明できる。
8週 1週~7週までの復習
沈殿・ろ過の実験
1週~7週までの内容を理解し問題を解くことができる。
沈殿・ろ過の実験を理解できる。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 溶解度・コロイド 溶解度の種々の計算問題を解くことができる。
コロイドの定義を説明でき、種々のコロイドの例を挙げることができる。
11週 化学反応と熱に関する導入 化学反応に関連する熱について理解し、説明できる。
12週 ヘスの法則(1) ヘスの法則に基づいて、燃焼熱・生成熱などのエネルギー図を作成でき、反応熱を算出できる。
13週 ヘスの法則(2) ヘスの法則に基づいて、結合エネルギーなどのエネルギー図を作成でき、反応熱を算出できる。
14週 非金属元素と金属元素 代表的な非金属元素と金属元素をの性質を理解し、その用途を説明できる。
15週 10週~15週までの復習
気体発生の実験
10週~15週までの内容を理解し、問題を解くことができる。
気体発生の実験を理解できる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 有機化合物の導入 有機化合物を分類できる。有機化合物の元素分析の問題を解くことができる。
2週 アルカン アルカンの定義を理解し、特性を説明できる。
3週 アルケン・アルキン アルケン・アルキンの定義を理解し、特性を説明できる。
4週 アルコール・エーテル アルコール・エーテルの定義を理解し特性を説明できる。
5週 ケトン・アルデヒド ケトン・アルデヒドの定義を理解し、特性を説明できる。
6週 カルボン酸と酸誘導体 カルボン酸と酸誘導体の定義を理解し特性を説明できる。
7週 化学共通試験対策(1) 化学共通試験対策の問題を解くことができる。
8週 1週~6週までの復習 1週~6週までの内容を理解し問題を解くことができる。
4thQ
9週 後期中間試験
10週 芳香族化合物(1) ベンゼン・フェノールとその誘導体の定義を理解し、特性と種々の反応を説明できる。
11週 芳香族化合物(2) フェノール・芳香族カルボン酸と誘導体の定義を理解し、種々の反応と特性を説明できる。
12週 芳香族化合物(3) 芳香族アミン・アゾ化合物とその誘導体の定義を理解し、種々の反応と特性を説明できる。
13週 高分子化合物(1) 代表的なナイロン・ポリエステルなどの構造と性質を理解し、特性を説明できる。
14週 高分子化合物(2) 代表的な天然ゴム・合成ゴムなどの構造と性質を理解し、特性を説明できる。
15週 10週~15週までの復習 10週~15週までの内容を理解し、問題を解くことができる。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3
物質が原子からできていることを説明できる。3
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3
純物質と混合物の区別が説明できる。3
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。3
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3
同位体について説明できる。3
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。3
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。3
価電子の働きについて説明できる。3
原子のイオン化について説明できる。3
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3
イオン式とイオンの名称を説明できる。3
イオン結合について説明できる。3
イオン結合性物質の性質を説明できる。3
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3
共有結合について説明できる。3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3
金属の性質を説明できる。3
原子の相対質量が説明できる。3
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
酸化還元反応について説明できる。3
イオン化傾向について説明できる。3
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3
一次電池の種類を説明できる。3
二次電池の種類を説明できる。3
電気分解反応を説明できる。3
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3
ファラデーの法則による計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3

評価割合

試験小テストレポート合計
総合評価割合701515100
基礎的能力3515050
専門的能力3501550