概要:
実習により技術者に必要である機械加工技術を習得する。また,実験により基本回路素子の特性と基礎的電気回路の特性の理解を深める。
実験実習で必要と考えられる,メカトロニクス基礎ⅠおよびⅡ(機械系および電子系)で学習した項目を事前に復習しておくこと。
授業の進め方・方法:
1.実習服を着用し,安全第一で作業を進める。
2.年間の課題を4パートに分け,10人程度の班に分かれて各パートに取り組み,1年間で一巡する。
3.実習教本または資料を使用し,指導者の指導・監督のもとに作業する。
4.各課題終了後に報告書を作成し,修得した知識・技術を整理する。
参考書:
(1) 大西久治著,伊藤猛改訂,「機械工作要論」,理工学社(オーム社), ISBN 4-8445-2705-3
(2) 平井三友,和田任弘,塚本晃久,「機械工作法」,コロナ社, ISBN 4-339-04481-2
(3) 武藤高義,「わかりやすい電気電子基礎」,コロナ社, ISBN 4-339-00821-0
(4) トランジスタ技術編集部,「わかる電子回路部品完全図鑑」,CQ出版社, ISBN 4-7898-3422-3
注意点:
最終結果:100%=機械系50%(報告書25%+作品25%)+電子系50%(報告書のみ)
また,実習態度の悪い場合は減点する。
注:期限までに提出されなかった報告書は評価せず0点とする。また,未提出の報告書がある場合,最終評定に上限が付く(未提出ありで80点にはならない,など)。
以上の評価結果をもとに合格基準を満たしているか判定する。ただし,総実習時間の80%以上の出席がなければ不合格とする。その際,欠席の理由は考慮しない。
報告書作成における不正(データの盗用および改ざん,文面の丸写し等)が発覚した場合は当該部分の得点をゼロとする。
・授業期間中の実習実施回数が30回に満たない場合,補講期間に不足分の実習を行う。
・この科目は指定科目であり,この科目の単位修得が進級要件となるので,必ず修得すること。
・実験系科目であるので,再試験および単位追認試験の対象にはならない。
・毎回,実習に出席し,必ず報告書を作成,提出することが必要である。
・原則として欠席時の補講は行わない。ただし,電子系については正当な理由がある場合,補講できる。その際,担任,実習担当教員に欠席の理由を明確にできる証明書等を提出する必要がある。
・高橋先生は機械工学科の教員。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
実験実習行う際の5S (整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を知っている。
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2週 |
旋盤実習(1) 旋盤の構造と取扱い方法の確認 段付きボルトの製作 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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3週 |
旋盤実習(2) 段付きボルトの製作 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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4週 |
旋盤実習(3) 段付きボルトの製作 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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5週 |
旋盤実習(4) リングナットの製作 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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6週 |
旋盤実習(5) リングナットの製作 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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7週 |
旋盤実習(6) フライス盤エンドミル作業 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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8週 |
旋盤実習(7) フライス盤エンドミル作業 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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2ndQ |
9週 |
NC旋盤実習(1) 構造と取扱い方法 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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10週 |
NC旋盤実習(2) 座標の計算方法 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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11週 |
NC旋盤実習(3) プログラミング |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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12週 |
NC旋盤実習(4) プログラミング |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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13週 |
溶接実習(1) TIG溶接 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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14週 |
溶接実習(2) 炭酸ガスアーク溶接 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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15週 |
溶接実習(3) ガス切断,エアープラズマ切断 |
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。 ・実験指導者に従い,実習を行うことができる。 ・使用した工具・工作機械の用途を知っている。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
電子実習1 キルヒホッフの法則【復習】 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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2週 |
電子実習1 オシロスコープによる交流信号計測【復習】 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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3週 |
電子実習1 表計算ソフトウェアを用いたデータ処理 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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4週 |
電子実習1 ダイオードの静特性【復習を含む】 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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5週 |
電子実習1 CR回路(LPF/HPF) |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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6週 |
電子実習1 LCR共振回路 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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7週 |
電子実習1 整流回路 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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8週 |
電子実習2 電源回路(3端子レギュレータ) |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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4thQ |
9週 |
電子実習2 NOTゲートの入出力特性 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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10週 |
電子実習2 各種TTLゲートの真理値表 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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11週 |
電子実習2 反射型フォトセンサ |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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12週 |
電子実習2 DCモータ駆動回路 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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13週 |
電子実習2 移動ロボットの製作 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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14週 |
電子実習2 移動ロボットの製作 |
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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15週 |
レポート指導 |
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 4 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 4 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 4 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 4 | |