文学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 文学特論Ⅰ
科目番号 200012 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 坂本 具償,野口 尚志

到達目標

1.論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。
2.文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。
3.作品の時代背景とともに文学表現を捉えることができる。
4.作品を通して社会や個人にかかわる問題意識を持ち、論述できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章の構成や展開を的確に捉えて論旨をまとめることができ,それに対して自分の意見を述べることができる。論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめることができる。論理的な文章の構成や展開を的確に捉えることができない。
評価項目2文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉えて主題をまとめ,読み味わうことができる。文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉えることができず,主題をまとめることができない。
評価項目3作品と時代背景の関係を捉えたうえで、作品解釈をすることができる。作品と時代背景を関連づけて述べることができる。作品と時代背景を関連づけて述べることができない。
評価項目4作品を通して社会や個人にかかわる問題意識を持ち、明確に論述できる。作品を通して社会や個人にかかわる問題を提示することができる。作品を通して社会や個人にかかわる問題を提示することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
論理的な文章や,文学的な文章など種々の文章を読むことで,読解力を養い,また作者の独特な感性やものの見方を学ぶことで現在を生きる自分の生き方を見つめ直すことができよう。また,作品を通じて過去の時代に対する視点を持つことで,現代社会への視野も広がるはずである。それらを踏まえて以下のような到達目標を掲げる。
1.論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。
2.文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。
3.作品の時代背景とともに文学表現を捉えることができる。
4.作品を通して社会や個人にかかわる問題意識を持ち,論述できる。
授業の進め方・方法:
・講義形式を基本とするが,作品に関して意見を発表したり,討論を行ったりすることがある。
・作品以外にもさまざま文章を配布するので,次回の授業までに必ず読んでくること。
・本科目は学修単位科目であるため,講義以外に,レポート,ショートペーパーの提出を求めることがある。
注意点:
・本科目の単位は高等専門学校設置基準第17条4項により認定される。1単位当たり45時間の学修により単位認定を行う。
・オフィスアワーは月曜日放課後とする。
・最終成績は,提出物30%,試験70%として2回の試験の平均点を最終成績とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
1.作品と時代背景
作品と時代背景の結びつきを理解する。
2週 2.評論
「堕落論」(坂口安吾)
要点を把握し、意見を述べることができる。
3週 2.小説
「白痴」(坂口安吾)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
4週 3.小説
「白痴」(坂口安吾)
「ヴィヨンの妻」(太宰治)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
5週 4.小説
「ヴィヨンの妻」(太宰治)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
6週 4.小説 
「桜の森の満開の下」(坂口安吾)
作品の暗喩について解釈することができる。
7週 4.小説 
「桜の森の満開の下」(坂口安吾)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 ・試験返却・解説
5.小説
「焼跡のイエス」(石川淳)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
10週 3.小説
「桜桃」「家庭の幸福」と戦後の太宰治
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
11週 4.小説
「桜桃」「家庭の幸福」と戦後の太宰治
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
12週 4.評論
「超国家主義の論理と心理」(丸山真男)
「戦争責任者の問題」(伊丹万作)
要点を把握し、意見を述べることができる。
13週 5.小説
「骨」「河沙魚」(林芙美子)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
14週 6.小説
「骨」「河沙魚」(林芙美子)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
15週 6.小説
「人間の羊」(大江健三郎)
作品の内容を自分なりにまとめ、提示されている問題について意見を述べることができる。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合7030100
評価項目1101525
評価項目2101525
評価項目325025
評価項目425025