建設環境工学設計製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建設環境工学設計製図Ⅰ
科目番号 210413 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 宇治:実例で学ぶ 鉄筋コンクリート構造物の設計・製図,コロナ社(ISBN 978-4-339-05241-1) ,井上監修:図説わかるコンクリート構造,学芸出版社 (ISBN 978-4-7615-2595-8) ,鎌田・松浦:鋼構造・橋梁工学,第2 版,森北出版 (ISBN 978-4-627-40612-4) その他適宜プリントを配布する。製図用具,関数電卓。
担当教員 林 和彦

到達目標

図学・製図方法を学びCADによる製図ができる。鉄筋コンクリート橋の設計の考え方を理解した上で、設計計算書が作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1)作図法と製図CADを用いて自由に製図ができるCADを用いた基本的な製図ができるCADを用いた基本的な製図ができない
2)設計法設計の歴史と各設計法の関わりについて説明できる各設計法の内容が説明できる各設計法の内容が説明できない
3)構造設計に関する考え方考え方を理解し、応用問題を解くことができる考え方を理解し説明ができる考え方を理解していない
4)設計計算・図面自分で工夫した設計計算書を作成することができる設計計算書を手順通り作成できる設計計算書を作成できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
図法について演習の後、CADを用いて製図を行う。鉄筋コンクリート橋の設計の考え方を講義形式で行った後に、与えられた条件を用いて設計計算を行い、最終的に設計計算書、配筋図を作成する。
授業の進め方・方法:
図法について演習を行った後、CADを用いた製図法を学び基礎的な製図を行う。設計の考え方や設計法・設計手順について検討項目毎の最初の時間に設計内容のポイントを説明する。項目毎の設計計算が完了した段階で設計計算書を提出する。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・シラバス説明、橋梁設計の概要
橋梁設計の概要が説明できる
2週 作図法 第1回 正投影図を用いて基本的な図が描ける
3週 作図法 第2回 等角投影図を用いて基本的な図が描ける
4週 作図法 第3回 キャビネット図を用いて基本的な図が描ける,立体の推定ができる
5週 作図法 第4回 一点透視図を用いて基本的な図が描ける
6週 作図法 第5回 二点透視図を用いて基本的な図が描ける
7週 CADの使い方 第1回 CADを用いて直線が描ける
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 CADの使い方 第2回 CADの機能を用いて作図ができる
10週 CAD製図 CADを用いて基本的な製図ができる
11週 CAD製図 CADを用いて基本的な製図ができる
12週 土木製図法 土木製図法について説明ができる
13週 土木製図法 簡単な部材の製図ができる
14週 設計法 第1回 許容応力度設計法、終局強度設計法 許容応力度設計法、終局応力度設計法の特徴が説明できる
15週 設計法 第2回 限界状態設計法 設計の歴史と限界状態設計法の概要が説明できる
16週
後期
3rdQ
1週 鉄筋コンクリート部材の設計 基本条件 鉄筋コンクリート部材の設計条件から部材力を計算できる
2週 鉄筋コンクリート部材の設計 曲げの検討 部材力から必要な鉄筋量を計算できる
3週 鉄筋コンクリート部材の設計 曲げの検討 主鉄筋の配筋ができる
4週 鉄筋コンクリート部材の設計 曲げの検討 主鉄筋の配筋ができる
5週 配筋図の作成(1) 鉄筋コンクリートの配筋図が作成できる
6週 鉄筋コンクリート部材の設計 せん断の検討 鉄筋コンクリート部材のせん断の設計ができる
7週 鉄筋コンクリート部材の設計 せん断の検討 鉄筋コンクリート部材のせん断の設計ができる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 鉄筋コンクリートのせん断の考え方(1) せん断抵抗機構について説明ができる
10週 鉄筋コンクリートのせん断の考え方(2) せん断補強鉄筋の計算ができる
11週 鉄筋コンクリート部材の設計 せん断の検討 鉄筋コンクリート部材のせん断の設計ができる
12週 鉄筋コンクリート部材の設計 せん断の検討 鉄筋コンクリート部材のせん断の設計ができる
13週 鉄筋コンクリート部材の設計 せん断の検討 鉄筋コンクリート部材のせん断の設計ができる
14週 構造細目 鉄筋コンクリートの構造細目について説明できる
15週 配筋図の作成(2) 鉄筋コンクリートの配筋図が作成できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4後1
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4後2
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4後2
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4後2
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4後2
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4前14,前15
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4後2,後3,後4
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4後2,後3,後4
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4後9,後10,後11,後12,後13
構造各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。4後7
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。4後2,後3,後4,後5,後6
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。4後2,後3,後4,後5,後6
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。4後2
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。4後2
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。4後1
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。4前14,前15
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。4後2,後3,後4
製図線と文字の種類を説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6
CADソフトウェアの機能を説明できる。4前7,前9,前10,前11
図形要素の作成と修正について、説明できる。4前10,前11
画層の管理を説明できる。4前10,前11
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4前12,前13
与えられた条件を基に設計計算ができる。4後1,後2,後3,後4,後6,後7,後11,後12,後13,後15
設計した物をCADソフトで描くことができる。4後5,後15

評価割合

試験設計計算書・図面合計
総合評価割合4060100
1)作図法と製図152035
2)設計法10010
3)構造設計に関する考え方15015
4)設計計算・図面04040