環境工学特論

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 環境工学特論
科目番号 220419 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:PEL編集委員会,環境工学(実教出版) その他の参考資料は適宜テキストにて紹介する
担当教員 多川 正

到達目標

我が国の公害,環境汚染を防止し,経済成長を影で支えてきた産業廃水処理の技術について学習し,その構成と適切な技術選択ができる。また,環境における国際問題,南北問題について現状を知り,適正技術の必要性について自分の意見を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1開発途上国の環境問題の背景と現状について理解している。開発途上国の環境問題を理解している。開発途上国の環境問題を説明できない。
評価項目2水資源の消失と移動について理解している。水資源の消失について理解している。水資源の消失について説明できない。
評価項目3希少資源の分布を説明でき、問題を理解している。希少資源のかかえる問題を理解している。希少資源のかかえる問題について説明できない。
評価項目4適正技術について、その定義を理解し、自分の意見を説明できる。適正技術について、理解している。適正技術について、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
学習教育目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で実務を担当していた教員が,その経験を活かし,水、資源の問題の具体的事例について講義およびグループワーク形式で授業を行うものである。
環境における国際問題,水資源をめぐる世界状況,食糧資源増産に関する技術,南北問題について現状を知り,適正技術の必要性について自分の意見を説明できる。
授業の進め方・方法:
講義を主体に授業を進めるが,水資源をめぐる世界状況,食糧資源増産に関する技術などの最新技術については,課題について適宜学生による意見交換(グループワーク)を行い,発表する機会を設ける。予習・復習として自学自習時間に相当する課題を出題する。
注意点:
本科目は,高等専門学校設置基準第17条第4項に規定する45時間の学修を必要とする内容をもって単位を認定される。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,成績評価
2週 水資源における世界状況(1) 水資源をめぐる世界状況について説明できる。
3週 水資源における世界状況(2) バーチャルウオーターについて説明できる。
4週 水資源における世界状況(3)
水資源の支配、民営化に関する問題について、自分の考えを説明できる。
5週 水資源における世界状況(4) 水資源の支配、民営化に関する問題について、自分の考えを説明できる。(グループワーク、発表)
6週 有用資源における世界状況(1) 希少金属,エネルギー資源に関する世界状況と問題点について説明できる。
7週 有用資源における世界状況(2) 希少金属,エネルギー資源に関する世界状況と問題点について説明できる。(グループワーク)
8週 有用資源における世界状況(3) 食糧資源増産に関する技術(遺伝子組み換え技術)について,自分の考えを説明できる。
2ndQ
9週 有用資源における世界状況(4) 食糧資源増産に関する技術(遺伝子組み換え技術)について,自分の考えを説明できる。(グループワーク)
10週 有用資源における世界状況(5) 食糧資源増産に関する技術(遺伝子組み換え技術)について,自分の考えを説明できる。(グループワーク、発表)
11週 途上国における環境汚染状況
汚染,公害の現状(1)
途上国における衛生環境問題について説明できる。
12週 途上国における環境汚染状況
汚染,公害の現状(2)
途上国における衛生環境問題について説明できる。
(グループワーク)
13週 適正技術(1) 適正技術の考え方について説明できる。
14週 適正技術(2) 適正技術の考え方について説明できる。
(グループワーク)
15週 前期末試験
16週 試験返却、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境地球規模の環境問題を説明できる。4前1,前2,前5,前12
環境と人の健康との関わりを説明できる。4前2,前3,前4,前5,前12
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4前2,前3,前4,前5,前13,前14
水の物性、水の循環を説明できる。4前2,前3,前4,前5
水質汚濁の現状を説明できる。4前2,前3,前4,前5
水道の役割、種類を説明できる。4前2,前3,前4,前5
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。4前6,前7,前8,前9,前10
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。4前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
生物多様性の現状と危機について、説明できる。4前11

評価割合

試験グループワーク・発表合計
総合評価割合50500000100
評価項目1~450500000100