1. 物質の構成状態について理解している。また,簡単な分離法について説明できる。
2.原子の構造とイオンについて理解している。また,それぞれの化学結合について説明することができる。
3.元素の性質を周期表と周期律から考えることができる。
4. モルの概念を理解し,質量,物質量,分子量の相互変換ができる。また,簡単な化学反応式を組み立てることができ,これを用いて化学量論的な計算ができる。
5. 質量パーセント濃度やモル濃度の計算ができる。
6. 酸と塩基の性質を説明できる。また,電離度,pHについて理解している。
7. 中和反応について説明できる。また,中和滴定の計算ができる。
8. 酸化還元の定義を説明できる。
9. 酸化還元反応が電子の授受に関連していることを説明できる。
10. イオン化傾向と金属の反応性について説明できる。また、簡単な化学電池についてそれらの原理が説明できる。
概要:
原子,分子の概念とそれから導かれる近代化学の基本的な考え方と自然観を理解する。また,授業を通して,自然に対する興味と探求の姿勢を育成する。
授業の進め方・方法:
教科書と板書を中心に基礎概念・理論を簡潔に解説する。その後,教科書の問題などを用いて,理解が深まるように進める。また,演習の時間を設け,基礎的な計算の確認や,高専で学習する化学の基礎となる物質の構成と化学結合,物質量と化学反応式を中心として内容が定着するようにする。
注意点:
前期は,定期試験を80%,提出物等(小テストを含む)20%で評価する。後期は,定期試験を80%,提出物等を10%,四国地区化学共通試験を10%で評価する。前期と後期の平均を学年総合とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
化学と人間生活のかかわり |
化学と人間生活のかかわりについて説明できる。
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2週 |
物質の成分 |
簡単な分離法について説明できる。
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3週 |
原子の構造と電子配置 |
物質の構成や状態について理解している。
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4週 |
イオン |
原子の構造とイオンについて理解している。
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5週 |
イオン・共有・金属結合 |
それぞれの化学結合について説明することができる。
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6週 |
元素の周期律 |
元素の性質を周期表と周期律から考えることができる。
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7週 |
演習1 (数値計算①) |
化学に必要な計算ができる。
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8週 |
演習 2 (物質の構成・粒子・化学結合) |
原子の構造とイオンについて理解している。また,それぞれの化学結合について説明することができる。
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
物質の構造について様々な観点から問題を解くことができる。
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10週 |
答案返却・解答 |
物質の構造について知識を定着している。
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11週 |
原子量,分子量,式量と物質量 |
モルの概念を理解し,質量,物質量,分子量の相互変換ができる。
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12週 |
化学反応式と物質量 |
簡単な化学反応式を組み立てることができ,これを用いて化学量論的な計算ができる。
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13週 |
溶液の濃度 |
質量パーセント濃度やモル濃度の計算ができる。
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14週 |
演習3 (数値計算②) |
基本的な数値計算ができ,モルの概念が定着できている。
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15週 |
演習4 (物質量・化学反応式①) |
モルの概念を理解し,質量,物質量,分子量の相互変換ができる。また,簡単な化学反応式を組み立てることができ,これを用いて化学量論的な計算ができる。
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16週 |
答案返却・解答 |
モルの概念を理解し、実際に計算することができる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
酸と塩基 |
酸と塩基の性質を説明できる。
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2週 |
水の電離と水溶液のpH |
電離度,pHについて理解している。
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3週 |
中和反応と塩 |
中和反応について説明できる。また,中和滴定の計算ができる。
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4週 |
酸化と還元 |
酸化還元の定義を説明できる。
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5週 |
酸化剤と還元剤の反応 |
酸化還元反応が電子の授受に関連していることを説明できる。
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6週 |
演習5(物質の構成と化学結合・物質量①) |
化学結合やモルの概念といった化学の基礎を総合的に理解している。
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7週 |
後期中間試験 |
中和反応、酸化還元反応について理解している。
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8週 |
答案返却・解答 |
中和反応、酸化還元反応について理解している。
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4thQ |
9週 |
金属のイオン化傾向 |
イオン化傾向と金属の反応性について説明できる。
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10週 |
電池 |
簡単な化学電池についてそれらの原理が説明できる。
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11週 |
電気分解 |
電気分解反応を説明でき,ファラデーの法則による計算ができる。
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12週 |
演習6 (物質の構成と化学結合・物質量②) |
高専化学で用いる基本的な現象の理解 や計算ができる。
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13週 |
四国地区化学共通試験 |
1年で学習した化学基礎の総合的な問題を解くことができる。
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14週 |
演習7 (化学の基礎総合問題) |
1年で学習した化学基礎の総合的な問題を解くことができる。
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15週 |
答案返却・解答 |
1年で学習した化学基礎の総合的な問題を解くことができる。
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16週 |
総括 |
1年で学習した化学基礎の総合的な問題を解くことができる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 1 | 前1 |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 1 | 前1 |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 1 | 前2 |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 1 | 前2 |
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 1 | 前2 |
純物質と混合物の区別が説明できる。 | 1 | 前2 |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 1 | 前2 |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 1 | 前2 |
水の状態変化が説明できる。 | 1 | 前2 |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 1 | 前2 |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 1 | 前3 |
同位体について説明できる。 | 1 | 前3 |
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。 | 1 | 前3 |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 1 | 前3 |
価電子の働きについて説明できる。 | 1 | 前3 |
原子のイオン化について説明できる。 | 1 | 前4 |
代表的なイオンを化学式で表すことができる。 | 1 | 前4 |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 1 | 前5 |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 1 | 前6 |
イオン式とイオンの名称を説明できる。 | 1 | 前5 |
イオン結合について説明できる。 | 1 | 前5 |
イオン結合性物質の性質を説明できる。 | 1 | 前5 |
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。 | 1 | 前5 |
共有結合について説明できる。 | 1 | 前5 |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 1 | 前5 |
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。 | 1 | 前5 |
金属の性質を説明できる。 | 1 | 前5 |
原子の相対質量が説明できる。 | 1 | 前11,前14 |
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 1 | 前11,前14 |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 2 | 前11,前14 |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 1 | 前11,前14 |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 2 | 前11,前14 |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 2 | 前12,前14,前15 |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 2 | 前12,前14,前15 |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 1 | 前13,前14,後2 |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 2 | 前13,前14 |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 2 | 前13,前14 |
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 1 | 後1 |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 1 | 後1 |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 1 | 後2 |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 2 | 後2 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。 | 2 | 後3 |
酸化還元反応について説明できる。 | 1 | 後4,後5 |
イオン化傾向について説明できる。 | 1 | 後9 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 1 | 後9 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 1 | 後10 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 1 | 後10 |
一次電池の種類を説明できる。 | 1 | 後10 |
二次電池の種類を説明できる。 | 1 | 後10 |
電気分解反応を説明できる。 | 1 | 後11 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 1 | 後11 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 2 | 後11 |