1. 電池・電気分解の仕組みを理解し、それらの量的関係を計算することができる。
2. 気体の法則に基づく温度、体積、圧力の関係について理解し、計算問題ができる。
3. 化学実験の正しい手順を踏み、安全により精度の高い実験をすることができる。
4. 溶解の仕組みと溶液の性質を理解し、各種計算問題を解くことができる。
5. 蒸気圧降下を理解し、それに伴う現象について説明や計算ができる。また、浸透圧について理解している。
6. 熱化学方程式をたて、それを解くことができる。
7. 簡単な系での化学反応速度式を立て、計算することができる。
8. 各種有機化合物の性質を理解し、構造式の決定ができる。
概要:
酸化還元反応の応用として電池・電気分解を理解する。物質の状態変化によって起こる諸現象について理解し、気体・溶液・熱化学・反応速度といった物理化学の一般論を把握する。有機化学では、有機化合物の体系的把握をし、その性質が主として各種官能基、結合、分子構造によることを理解する。また、実験を通して、既習の化学知識の実体験と実験技術を習得する。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを中心に基礎概念・理論を簡潔に解説する。その後、演習の機会を与え、理解を深めることがきるように進める。化学基礎の復習の機会も設ける。また、実験を行うことで、講義で扱った内容を実体験するとともに、結果等をレポートとしてまとめる。
注意点:
定期試験を75%、提出物を25%で評価する。前期総合と後期総合の平均を学年総合とする。
オフィスアワーは、原則として火曜の放課後とする。試験には、マークシートを用いることがある。化学基礎総合演習は、非常勤講師が担当する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
電池・ 電気分解とその量的関係(1) |
電池・電気分解の仕組みを理解する。D1:1-3, D3:1
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2週 |
電池・ 電気分解とその量的関係(2) |
電池・電気分解の仕組みを理解する。D1:1-3, D3:1
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3週 |
電池・ 電気分解とその量的関係(3) |
ファラデーの電気分解の法則を理解し、簡単な反応に適用できる。D1:1-3, D3:1
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4週 |
電池・ 電気分解とその量的関係(4) |
ファラデーの電気分解の法則を理解し、簡単な反応に適用できる。D1:1-3, D3:1
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5週 |
気体の体積と気体の状態方程式 (1) |
気体の法則に基づく温度、体積、圧力の関係について理解し、計算問題ができる。D1:1-3, D3:1
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6週 |
化学実験① |
中和滴定と電気分解の基礎知識を持ち、実験時の事故への対処方法を理解している。また、試薬の調整ができ、測定と測定値の取り扱いができる。D1:1,3, E1:1,2
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7週 |
化学基礎総合演習① |
1年で履修した、化学基礎の総合的な問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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8週 |
化学実験② |
測定結果から、正しく計算し、理論値との比較を行い、その誤差について考察できる。D1:1,3, E1:1,2
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
電池・電気分解の仕組みとその計算、簡単な気体の計算をすることができる。また、気体の各種計算ができる。D1:1-3, D3:1
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10週 |
答案返却・解答 |
電池・電気分解の仕組みとその計算、簡単な気体の計算をすることができる。D1:1-3, D3:1
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11週 |
気体の体積と気体の状態方程式 (2) |
気体の法則に基づく温度、体積、圧力の関係について理解し、計算問題ができる。D1:1-3, D3:1
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12週 |
混合気体の圧力,実在気体(1) |
混合気体の体積や圧力などの計算をすることができる。 D1:1-3, D3:1
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13週 |
混合気体の圧力,実在気体(2) |
混合気体の体積や圧力などの計算をすることができる。 D1:1-3, D3:1
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14週 |
溶液(1) |
溶解の仕組みと溶液の性質を理解し、計算問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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15週 |
前期末試験 |
気体、溶液について身近な現象の理解と各種計算問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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16週 |
答案返却・解答 |
気体、溶液について身近な現象の理解と各種計算問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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後期 |
3rdQ |
1週 |
溶液(2) |
溶解の仕組みと溶液の性質を理解し、計算問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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2週 |
溶液(3) |
溶解の仕組みと溶液の性質を理解し、計算問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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3週 |
熱化学方程式 (1) |
化学反応における量的な関係と反応熱を理解し、熱化学方程式を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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4週 |
熱化学方程式 (2) |
化学反応における量的な関係と反応熱を理解し、熱化学方程式を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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5週 |
化学反応の速さとしくみ・化学平衡 (1) |
化学反応を起こすための仕組みを理解し、反応速度を変えるための条件を説明できる。D1:1-3, D3:1
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6週 |
化学実験③ |
無機化学反応により沈殿を作り、ろ過することで物質を分離する。現象を理解し、実験器具を、目的に応じて選択して、使うことができる。 D1:1,3, E1:1,2
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7週 |
後期中間試験 |
熱化学、反応速度の計算、仕組みについて問題をとくことができる。D1:1-3, D3:1
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8週 |
答案返却・解答 |
熱化学、反応速度の計算、仕組みについて問題をとくことができる。D1:1-3, D3:1
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4thQ |
9週 |
化学反応の速さとしくみ・化学平衡 (2) |
化学反応を起こすための仕組みを理解し、反応速度を変えるための条件を説明できる。D1:1-3, D3:1
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10週 |
化学実験④ |
コロイド実験や有機化学検出反応により,変化を観察し,原因について考察することができる。D1:1,3, E1:1,2
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11週 |
有機化合物 (1) |
各種有機化合物の性質を理解し、構造式の決定ができる。また、各種有機化合物間の関係について理解している。 D1:1-3, D3:1
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12週 |
有機化合物 (2) |
各種有機化合物の性質を理解し、構造式の決定ができる。また、各種有機化合物間の関係について理解している。 D1:1-3, D3:1
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13週 |
有機化合物 (3) |
各種有機化合物の性質を理解し、構造式の決定ができる。また、各種有機化合物間の関係について理解している。 D1:1-3, D3:1
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14週 |
化学基礎総合演習、実力試験 |
化学基礎の総合的な問題を解くことができる。D1:1-3, D3:1
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15週 |
後期末試験 |
各種有機化合物の性質を理解し、反応速度式の扱い、各種有機化合物の性質を理解し、構造式の決定ができる。また、各種有機化合物間の関係について理解している。 D1:1-3, D3:1
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16週 |
テスト返却 |
反応速度式の扱い、各種有機化合物の性質を理解し、構造式の決定ができる。また、各種有機化合物間の関係について理解している。 D1:1-3, D3:1
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