確率統計

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 確率統計
科目番号 2019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫 他 著 「新 確率統計」 大日本図書
担当教員 一色 弘三

到達目標

1. 確率に関する基礎知識を習得し,確率計算が適切にできる。
2. 統計の基礎知識を習得し,実験データの整理に適切に応用できる。
3. ポアソン分布,二項分布,正規分布,一様分布などの確率分布を理解し,それを用いて確率を適切に計算できる。
4. 標本から平均等の母数が適切に推定できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1確率に関する基礎知識を習得し,確率計算が適切にできる。確率に関する基礎知識を習得し,確率計算ができる。確率に関する基礎知識を習得し,確率計算ができない。
評価項目2統計の基礎知識を習得し,実験データの整理に適切に応用できる。統計の基礎知識を習得し,実験データの整理に応用できる。統計の基礎知識を習得し,実験データの整理に応用できない。
評価項目3確率分布を理解し,それを用いて確率を適切に計算できる。(ポアソン分布,二項分布,正規分布,一様分布など)確率分布を理解し,それを用いて確率を計算できる。確率分布を理解し,それを用いて確率を計算できない。
評価項目4標本から母数(平均等)が適切に推定できる。標本から母数を推定できる。標本から母数を推定できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
確率と統計の基本的な事柄を理解し,具体的な問題に応用できるようにする。確率については,確率の定義と性質,それに基づいた確率の計算,二項分布・ポアソン分布・正規分布などの確率分布を学ぶ。統計については,データの整理,平均・分散・標準偏差の計算,相関係数と回帰直線,母数の推定などを学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業時間ごとに,学習内容の解説と関連する例題を講義する。適時,教科書の問,練習問題など課題演習を行うことにより内容の理解を深める。内容により,作成したプリント問題を解いたり,レポート提出問題を課したりする。
注意点:
試験80%,レポート・演習等20%の比率で評価する。
オフィスアワー:月曜日 放課後から17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 確率の定義 確率の意味,基本法則が理解できる。基本法則を用いて確率を求めることができる。D1:1,2
2週 確率の基本性質 余事象の確率,確率の加法定理,排反事象の確率を求めることができる。D1:2
3週 期待値 期待値が計算できる。D1:2
4週 条件つき確率と乗法定理 条件つき確率を求めることができる。確率の乗法定理を使って確率を求めることができる。D1:2
5週 事象の独立 2つの事象が独立であるかどうかを判定できる。D1:1
6週 反復試行 反復試行の確率が計算できる。D1:2
7週 ベイズの定理 ベイズの定理を使って確率の計算ができる。D1:2
8週 前期中間試験 前期中間試験
2ndQ
9週 度数分布 度数分布表を作成し資料の整理ができる。D1:2
10週 ヒストグラムと度数折れ線 1次元データに対してヒストグラムや度数折れ線を作成することができる。D1:2
11週 代表値 平均,中央値,最頻値を求めることができる。D1:2
12週 散布度 分散や標準偏差を計算することができる。四分位の計算と箱ひげ図を書くことができる。D1:2
13週 相関 相関係数を計算することができる。D1:2
14週 回帰直線 回帰直線を求めることができる。D1:2
15週 前期期末試験 前期期末試験
16週 試験返却と解説 試験返却と解説
後期
3rdQ
1週 確率変数と確率分布 確率分布表を作り,平均や分散を計算することができる。D1:2
2週 二項分布 二項分布を用いた計算ができる。D1:2
3週 ポアソン分布 ポアソン分布を用いた計算ができる。D1:2
4週 連続型確率分布 確率密度関数を用いた計算ができる。D1:2
5週 連続型確率分布の平均と分散 連続型確率分布の平均と分散が計算できる。D1:2
6週 正規分布 正規分布の平均・分散の計算ができる。D1:2
7週 二項分布と正規分布の関係 正規分布の標準化ができ,二項分布の正規分布による近似ができる。D1:2
8週 後期中間試験 後期中間試験
4thQ
9週 確率変数の関数 確率変数を用いた関数の平均や分散が計算できる。D1:2
10週 大数の法則と中心極限定理 大数の法則と中心極限定理を用いた計算ができる。D1:2
11週 いろいろな確率分布 カイ2乗分布,t分布,F分布について知っている。D1:1
12週 点推定 母数の点推定ができる。D1:2
13週 母平均の区間推定 母平均の区間推定ができる。D1:2
14週 母平均の検定 母平均に関して両側検定と片側検定を行える。 D1:2
15週 後期期末試験 後期期末試験
16週 試験返却と解説 試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3前1,前2,前5
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3前4,前7
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3前9,前10,前11
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。3前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000