概要:
本授業は,ネットワークに関する実践的技術の習得を目標とする。ネットワーク技術に関する理論を基に,LANレベルのネットワークの設計ができ,かつ,ルータ等各種ネットワーク機器の設定や,トラブルシューティングが行えるレベルに達することを目標としている。
授業の進め方・方法:
本授業では,理論面よりもむしろ,社会に出てからの現場の仕事で役立つような実践的技術の習得に重点を置いている。そのため,ネットワークの設計やネットワーク機器の設定の演習を多く盛り込んである。具体的には教科書等で理論面について学習した後,後期にはシミュレータを使用してルータ等のネットワーク設定演習を行う。年間7項目程度の演習課題を課す。
注意点:
コンピュータネットワークⅡ,ネットワークプログラミング,情報セキュリティの履修にはコンピュータネットワークⅠの履修が必要である。
ポートフォリオは,演習課題と発表回数とする。
オフィスアワー:月曜日 放課後~17:00
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス |
コンピュータネットワークが何か知っている。D3:1,2
|
2週 |
ネットワーク技術の歴史 |
集中処理,クライアントサーバ方式,P2P方式の違いを説明できる。D4:1
|
3週 |
ネットワークの接続形態 |
光ファイバーを用いた,一般家庭向けや企業向けのインターネット接続形態を説明できる。D4:1
|
4週 |
OSI参照モデル |
OSI参照モデルの各階層の役割を説明できる。D2:1,D3:1,2
|
5週 |
TCP/IP |
TCP/IPの各階層の役割を説明できる。D2:1,D3:1,2
|
6週 |
Webの仕組み |
DNSとWebの仕組みを説明できる。D2:1,2,3
|
7週 |
Emailの仕組み |
DNSとEmailの仕組みを説明できる。D2:1,2,3
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
試験問題の解答 |
|
10週 |
IPアドレス体系 |
IPv4アドレスについて,与えられたネットワークアドレスのクラス(クラスフルアドレスの場合),有効なホストアドレス,ブロードキャストアドレスを示すことができる。E2:1
|
11週 |
プライベートアドレスとNAPTの仕組み |
プライベートアドレス,NAPTの仕組みを説明できる。E2:1
|
12週 |
サブネット分割の方法 |
サブネット分割を理解している。E2:1
|
13週 |
ルート集約 |
ルート集約を理解している。E2:1
|
14週 |
FLSM |
与えられたネットワークをFLSMでサブネット分割できる。E2:1,2
|
15週 |
VLSM |
与えられたネットワークをVLSMでサブネット分割する方法を理解している。E2:1,2
|
16週 |
試験問題の解答 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
ネットワークトポロジー |
各種ネットワークトポロジーを図示できる。D2:1,2
|
2週 |
イーサネットの動作原理(CSMA/CD) |
CSMA/CDの動作を知っている。D2:1
|
3週 |
各種ネットワーク機器の役割 |
リピータ,ブリッジ,ルータの役割を知り,コリジョンドメインとブロードキャストドメインの分割を図示できる。D2:1,2,3
|
4週 |
MACアドレスの役割 |
IPパケットの送受信における,MACアドレスの役割を知り,パケットの送受信を模擬できる。D2:1,2,3
|
5週 |
ルーティング技術 |
ルーティング技術の概要を説明できる。D2:1
|
6週 |
ルーティングプロトコル |
各種ルーティングプロトコルの特徴を知っている。D2:1
|
7週 |
RIPの概要 |
RIPの概要を知っている。D2:1
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
試験問題の解答,Cisco IOS概説 |
Cisco IOSの概要を知っている。E3:1,2
|
10週 |
ルータのパスワード設定 |
ルータのパスワードを設定できる。E3:1,2,3, E4:1
|
11週 |
ルータのIPアドレス設定 |
ルータのインターフェースにIPアドレスを設定できる。E3:1,2,3, E4:1,2
|
12週 |
ルータインタフェースの状態確認 |
ルータインタフェースの状態を確認できる。E3:1,2,3, E4:1,2
|
13週 |
ルータの静的ルート設定 |
ルータに静的ルートを設定できる。E3:1,2,3, E4:1,2
|
14週 |
ルータの動的ルーティング設定 |
ルータにRIPを設定できる。E3:1,2,3, E4:1,2
|
15週 |
ネットワーク構築演習まとめ |
|
16週 |
試験問題の解答 |
|