情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 情報処理研究会 編 「初心者のためのプログラミング課題集」 森北出版
担当教員 高城 秀之,粂川 一也

到達目標

1. プログラム開発における基本的プロセスを理解する。
2. C言語を用いて与えられた問題を解決できる。
3. アルゴリズムの概念を理解し、学んだアルゴリズムをC言語での表現に変換することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンパイル時および実行時のエラーからプログラムミスを修正できる。C言語の処理系を操作して与えられたプログラムを入力、実行することができる。エディタを用いてプログラムを入力できない。コンパイルの方法、プログラムの実行方法が分からない。
評価項目2C言語を用いて応用的問題を解くことができる。C言語を用いて基本的問題を解くことができる。C言語のプログラムが読めない。
評価項目3学んだアルゴリズムを用いたC言語のプログラムを書くことができる。学んだアルゴリズムの内容を説明できる。アルゴリズムとは何かが分からない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
C言語によって,キーボード入力と画面出力を用いたプログラミングの基礎能力を養成する。数値と文字の入出力,条件判断,繰り返し処理,関数の利用,そして簡単なアルゴリズムの学習を行う。電卓でも計算できる実験データ処理を,プログラミングにより一括処理できる程度のプログラミング能力を養成する。
授業の進め方・方法:
学習項目内容の解説講義を受けた後,各自で課題プログラムの作成を行う。そして,適時にプリント配布される課題プログラム例によりプログラム方法の確認作業を各自が行う。こうしてプログラミング能力を次第に養成してゆく。定期試験前には学習内容の確認のために練習問題を配付するので,これにより学習の自己点検を行って確実な能力の定着をはかる。
注意点:
無断欠席,授業中の携帯電話,ゲーム,講義を妨害する行為等に対しては,成績を減じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,プログラム開発環境 Linuxにおける開発環境の操作を知る
2週 プログラミングとC言語の特徴 プログラムをコンパイルして実行できる
3週 C言語文法概説 変数と型の概念を説明できる
4週 整数・実数の四則演算 四則演算をプログラムできる
5週 コンパイルエラーの読み方 簡単なコンパイルエラーの意味がわかる
6週 標準入出力関数 標準入出力関数を利用できる
7週 標準ライブラリ関数 標準ライブラリ関数を利用できる
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 型変換 型変換の必要性を理解し,型変換ができる
10週 場合分けとは 場合分けの概念を理解する
11週 if文による場合分け if文による場合分けをプログラムできる
12週 if-else文による場合分け その1 if-else文による場合分けをプログラムできる
13週 if-else文による場合分け その2 if-else文による場合分けをプログラムできる
14週 ネストしたif-else文 その1 ネストしたif-else文による場合分けをプログラムできる
15週 ネストしたif-else文 その2 ネストしたif-else文による場合分けをプログラムできる
16週
後期
3rdQ
1週 試験問題の解答
2週 関係演算と論理演算による場合分け 演算結果を用いて正しく条件分岐ができる
3週 switch文 switch文により正しく条件分岐ができる
4週 ネストしたswitch文 switch文により正しく条件分岐ができる
5週 for 型繰り返し for型の繰り返しをプログラムできる
6週 2重にネストしたfor 型繰り返し 2重にネストしたfor 型繰り返しをプログラムできる
7週 後期中間試験
8週 試験問題の解答
4thQ
9週 多重にネストしたfor 型繰り返し 多重にネストしたfor 型繰り返しをプログラムできる
10週 最大公約数・最小公倍数 ユークリッドの互除法を利用できる
11週 素数 素数判定アルゴリズムをプログラムできる
12週 数列 無限反復処理をプログラムできる
13週 配列へのデータ入力 配列を利用できる
14週 最大・最小アルゴリズム 最大値・最小値を求められる
15週 平均アルゴリズム( 配列データの平均値を求められる
16週 試験問題の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3
工学基礎情報リテラシー情報リテラシー数値計算の基礎が理解できる1
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。1
データの型とデータ構造が理解できる1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオプログラム課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000