到達目標
講義で学んだ情報通信工学に関する理論や技術を,本実験を通して実践の面から習得するとともに,講義内容の理解を深める。学生自身の主体性および協調性を養い,実験遂行能力,問題発見能力,問題解決能力の向上を図る。実験で得られた結果に対して理論的な説明および考察を施すことができ,実験報告書をまとめる能力を身につける。また,校外の企業等で使われている技術に触れることで,幅広い知識の習得に役立てる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 回路に問題があった場合、自分でその問題を解決することができる。 | 回路図通り組み立てることができる。 | 回路図の見ても何の回路か分からない。 |
評価項目2 | 測定したデータを分析することができる。 | 測定器を用いて正しいデータを収集することができる。 | データの取り方が分からない。 |
評価項目3 | 実験結果を元に独自の考察を加えたレポートを書くことができる。 | レポートの体裁に従ったレポートを作成することができる。 | レポートの書き方が分からない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
電気電子工学実験・実習系領域では,電気電子に関する各種の計測,評価等についての技術を習得するとともに,専門科目について学習した内容を実験を通して理解することを目標とする。Web工学演習ではインターネット上のサービスの1つであるWebのしくみを理解し、Webページを作成、公開する方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
個人または班単位で実験を行う。無断欠席をしないこと。実験を円滑安全に行うために,実験テキストをあらかじめ読んで実験内容を理解し,実験結果についての評価が的確にできるようにしておく。各テーマの終了後,原則一週間以内に報告書を提出する。
注意点:
この科目は指定科目です。この科目の単位修得が進級要件となりますので,必ず修得して下さい。
オフィスアワー:毎週本実験日の放課後~17:00を原則とするが,それ以外の日時で希望がある場合は各自で実験担当教員に相談すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
工学実験ガイダンス |
実験に対する心構え・注意事項,記録シート・レポ-トの取り扱い方法等を説明する。
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2週 |
低周波増幅回路の制作および特性測定 |
電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
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3週 |
低周波増幅回路の制作および特性測定 |
電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
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4週 |
オシロスコープ・パルス回路 |
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。
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5週 |
オシロスコープ・パルス回路 |
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。
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6週 |
トランジスタの静特性 |
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し,実験を通して理解する。
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7週 |
トランジスタの静特性 |
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し,実験を通して理解する。
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8週 |
共振回路 |
共振回路網の動作原理を理解する。
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2ndQ |
9週 |
共振回路 |
共振回路網の動作原理を理解する。
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10週 |
負帰還増幅回路 |
増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
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11週 |
負帰還増幅回路 |
増幅回路等の動作について実験を通して理解する。
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12週 |
Web工学実験Ⅰ |
Webで用いられるHTMLについて理解する。
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13週 |
Web工学実験Ⅰ |
Webで用いられるHTMLについて理解する。
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14週 |
校外見学 |
校外の企業を見学し、学校で学ぶ内容が社会でどのように活かされているのかを知る。
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15週 |
補充実験 |
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16週 |
補充実験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
校外企業による特別実験 |
企業の方を講師に招いて、学校で学ぶ技術が社会でどのように活かされているのかを知る。
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2週 |
校外企業による特別実験 |
企業の方を講師に招いて特別実験を行い、モーターの原理を学ぶ。
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3週 |
光通信実験 |
物理,情報,工学についての基礎的原理や現象を,実験を通して理解できる。
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4週 |
光通信実験 |
物理,情報,工学についての基礎的原理や現象を,実験を通して理解できる。
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5週 |
発振回路 (正弦波) |
基礎的原理や現象を理解するための実験手法,実験手順,実験データ処理法等について理解する。
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6週 |
発振回路 (正弦波) |
基礎的原理や現象を理解するための実験手法,実験手順,実験データ処理法等について理解する。
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7週 |
電力計による直流・交流電力の測定 |
実験データの分析,考察の進め方について理解し,実践できる。
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8週 |
電力計による直流・交流電力の測定 |
実験データの分析,考察の進め方について理解し,実践できる。
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4thQ |
9週 |
直流定電圧電源の組み立てと特性測定 |
実験テーマの内容を理解し,実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。
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10週 |
直流定電圧電源の組み立てと特性測定 |
実験テーマの内容を理解し,実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。
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11週 |
演算増幅器の基本回路 |
実験ノートの記述,および実験レポートの作成の方法を理解し,実践できる。
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12週 |
演算増幅器の基本回路 |
実験ノートの記述,および実験レポートの作成の方法を理解し,実践できる。
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13週 |
Web工学実験II |
Webで用いられるCSSについて理解する。
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14週 |
Web工学実験II |
Webで用いられるCSSについて理解する。
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15週 |
補充実験 |
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16週 |
補充実験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電磁気 | 電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。 | 3 | |
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。 | 2 | |
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。 | 3 | |
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。 | 3 | |
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。 | 3 | |
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。 | 3 | |
静電エネルギーを説明できる。 | 3 | |
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。 | 2 | |
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。 | 2 | |
磁界中の電流に作用する力を説明できる。 | 2 | |
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。 | 2 | |
磁気エネルギーを説明できる。 | 2 | |
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。 | 3 | |
自己誘導と相互誘導を説明できる。 | 3 | |
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | 制作物 | 実験レポート | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 40 | 50 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 40 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |