コンピュータネットワークⅡ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 コンピュータネットワークⅡ
科目番号 0082 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 池田 博昌・山本 幹 著 「情報ネットワーク工学」 オーム 社
担当教員 高城 秀之

到達目標

本授業は,4年次のコンピュータネットワークIに続いて,より詳細な内容を扱う。LANやWANで用いられる様々なネットワーク技術の特徴や違い,さらには動作原理を理解し,スイッチやルータ等のネットワーク機器の設定を適切に行うための基礎知識の習得を目標としている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ルーティングループ発生時のネットワークの挙動と対処方法を説明できる。ルーティングループの発生要因とその対処方法を説明できる。ルーティングループとは何かを説明できる。
評価項目2TCP, UDP, IP, イーサネットのパケットの各フィールドの役割を説明できる。TCP, UDP, IP, イーサネットのパケットのフォーマットを説明できる。TCP, UDP, IP, イーサネットの関係を説明できる。
評価項目3TCPが信頼性を確保する方法およびフロー制御、輻輳制御を具体例を挙げて説明ができる。TCPが信頼性を確保する方法およびフロー制御、輻輳制御の基本的説明ができる。TCPと他のプロトコルとの関係を説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータネットワーク I で学習した項目との関連を示しながら,同授業のより詳細な内容や発展的内容を講義する。
授業の進め方・方法:
コンピュータネットワークIでは情報ネットワークの基本技術について学習した。コンピュータネットワークIIではIで学んだ内容の発展的な内容を講義する。特にTCPの役割については詳しく説明する。
注意点:
定期試験を90%,レポートを10%の比率で評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス コンピュータネットワークIIの授業の目標を明確にする。
2週 ルータの役割 ルータの役割を理解する。
3週 Bellman Fordのアルゴリズム Bellman Fordのアルゴリズムについて理解する。
4週 Dijkstraのアルゴリズム Dijkstraのアルゴリズムについて理解する。
5週 ルーティングループ ルーティングループとは何かを理解する。
6週 スプリットホライズン スプリットホライズンとは何かを理解する。
7週 ルートポイズニング ルートポイズニングとは何かを理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 階層化プロトコル コンピュータネットワークIで学んだ階層化プロトコルを復習する。
10週 OSI参照モデルとTCP/IP コンピュータネットワークIで学んだOSI参照モデルとTCP/IPの概要を復習する。
11週 イーサネットとIPのパケットのフォーマット イーサネットとIPのパケットのフォーマットを理解する。
12週 TCPとUDPのパケットのフォーマット TCPとUDPのパケットのフォーマットを理解する。
13週 TCP/IPの信頼性 TCPとIPの信頼性に対する考え方を理解する。
14週 TCPが信頼性を確保する方法 TCPが信頼性を確保するための技術としてシーケンス番号とACKの役割を理解する。
15週 フロー制御 TCPにおけるフロー制御の役割を理解する。
16週 スライディングウィンドウ TCPが採用しているスライディングウィンドウの動作について理解する。
後期
3rdQ
1週 前期期末試験の解答と解説
2週 輻輳制御 TCPにおける輻輳制御の役割を理解する。
3週 輻輳制御の詳細 TahoeとRenoでの輻輳制御方法について理解する。
4週 VLANとは VLANの必要性について理解する。
5週 VLANの種類 VLANの種類とそれぞれの特徴について理解する。
6週 VLANを用いたネットワーク構成 本校を例に、VLANを用いたネットワークの構成方法を理解する。
7週 ファイアウォールとは ファイアウォールの必要性について理解する。
8週 ファイアウォールの仕組み ファイアウォールの仕組みについて理解する。
4thQ
9週 後期中間試験
10週 Webサーバの仕組み Webサーバの仕組みについて理解する。
11週 Mailサーバの仕組み Mailサーバの仕組みについて理解する。
12週 DNSの仕組み DNSの仕組みについて理解する。
13週 NAT NATの動作原理について理解する。
14週 IPv6とは IPv6の必要性を理解する。
15週 IPv6の特徴とフォーマット IPv6の特徴とフォーマットを理解する。
16週 後期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力3000001040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000