半導体工学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 半導体工学
科目番号 0082 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 中澤達夫,藤原勝幸 共著「電子工学基礎」コロナ社
担当教員 川久保 貴史

到達目標

1. 半導体における電子,正孔の挙動などの基本的な内容について理解する.
2. 物理現象と実際のデバイスの動作の間の関連性を理解する.
3. 実際のデバイスに対して,理論がどのように応用されているか理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
半導体における電子,正孔の挙動などの基本的な内容について理解し説明できる.半導体における電子,正孔の挙動などの基本的な内容について理解している.半導体における電子,正孔の挙動などの基本的な内容についていない.
物理現象と実際のデバイスの動作の間の関連性を理解し説明できる.物理現象と実際のデバイスの動作の間の関連性を理解している.物理現象と実際のデバイスの動作の間の関連性を理解していない.
実際のデバイスに対して,理論がどのように応用されているか理解し例を挙げて説明できる.実際のデバイスに対して,理論がどのように応用されているか理解している.実際のデバイスに対して,理論がどのように応用されているか理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
半導体工学の基礎的な内容として,半導体における電子,正孔の挙動などの基本的な内容について学習する. また,物理現象と実際のデバイスの動作の間の関連性,および,理論がどのように応用されているかいくつか例を挙げて説明する.
授業の進め方・方法:
テキストの内容に沿って講義を行う.各章の終わりには演習問題をレポートとして課し,演習の時間に学生に解答してもらう.授業ノートをきちんとまとめることが必要である.
3年の「電子工学」からの連結である.
注意点:
電子工学(3年)を履修していることが履修条件である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 エネルギーバンドと電気伝導性 エネルギー準位(バンド)を理解し,導電体,絶縁体,半導体の区別ができる.
2週 真性半導体と不純物半導体 半導体の種類を説明できる.
3週 pn接合 pn接合を理解する.
4週 pn接合ダイオード 各種ダイオードについて理解する.
5週 ショットキーダイオード 各種ダイオードについて理解する.
6週 トンネルダイオード 各種ダイオードについて理解する.
7週 演習
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解答
10週 トランジスタ トランジスタの原理を理解する.
11週 サイリスタ サイリスタの原理を説明できる.
12週 光導電セル 光起電力素子を理解する.
13週 光起電力素子 光起電力素子を理解する.
14週 演習
15週 前期末試験
16週 試験返却と解答
後期
3rdQ
1週 発光ダイオード 発光ダイオードの仕組みを理解する.
2週 半導体レーザ 半導体レーザの仕組みを理解する.
3週 電界発光素子 電界発光の原理を理解する.
4週 磁気素子 各種センサとして使われる半導体を理解する.
5週 半導体圧電素子 各種センサとして使われる半導体を理解する.
6週 熱電素子 各種センサとして使われる半導体を理解する.
7週 演習
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験返却と解答
10週 感温素子 各種センサとして使われる半導体を理解する.
11週 集積回路 ICについて構造や製造工程を理解する.
12週 集積回路 ICについて構造や製造工程を理解する.
13週 集積回路 ICについて構造や製造工程を理解する.
14週 演習
15週 後期末試験
16週 試験返却と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子工学電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。3
エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる。3

評価割合

試験レポートノート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85105000100
基礎的能力405000045
専門的能力455500055
分野横断的能力0000000