無線通信工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 無線通信工学Ⅱ
科目番号 1077 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:一之瀬優著 「一陸技 無線工学A無線機器」 情報通信振興会
担当教員 小野 安季良

到達目標

1.FM変調回路,PM変調回路について説明できる。
2.スペクトル拡散通信方式の特徴を説明できる。
3.多元接続(FDM,TDM,CDM)を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
FM変調回路,PM変調回路について説明できる。FM変調回路,PM変調回路について説明できる。FM変調,PM変調について理解できる。FM変調,PM変調について理解できない。
スペクトル拡散通信方式の特徴を説明できる。スペクトル拡散通信方式の特徴を説明できる。PSK信号を理解している。PSK信号を理解していない。
多元接続(FDM,TDM,CDM)を説明できる。多元接続(FDM,TDM,CDM)を説明できる。多元接続を理解している。多元接続を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
通信方式について,理論および送受信機の回路構成を学ぶ。無線通信工学Ⅱでは,非線形変調方式およびディジタル通信方式の無線通信機器に用いられる各種の回路について学ぶ。回路の詳細な動作解析よりも,動作原理や回路の特徴,長所短所といった事項に関して留意して学び,簡単な解説ができる程度になることを目標とする。
授業の進め方・方法:
学習項目ごとに,板書して講義を進める。また,必要に応じて国家試験既出問題を解きながら講義を進める。
注意点:
無線通信工学Ⅰ(4 年)を履修していること
第一級陸上特殊無線技士の免許取得には,本科目の単位取得が必要である。
第二級海上特殊無線技士の免許取得には,本科目の単位取得が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 角度変調(FM,PM) 角度変調方式について知っている。
2週 占有周波数帯域幅 角度変調方式による側波帯の広がりと帯域幅について説明できる。
3週 周波数変調回路 FM変調回路について知っている。
4週 位相変調回路 PM変調回路について知っている。
5週 FM送信機 FM送信機の全体構成が理解できる。
6週 IDC回路 角度変調方式特有のIDC 回路について理解できる。
7週 プレエンファシス回路とでエンファシス回路 角度変調方式特有のP 回路,D 回路について説明できる。
8週 まとめとテスト
2ndQ
9週 FM受信機の構成 FM受信機の全体構成が理解できる。
10週 FM検波回路 FM波の検波方式について説明できる。
11週 周波数弁別器 周波数弁別器について理解している。
12週 FMステレオ放送(変調) FMステレオ信号のコンポジット信号を説明できる。
13週 FMステレオ放送(復調) FMステレオ信号の復調方法を説明できる。
14週 多元接続(FDM,TDM) FDM,TDMを説明できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 PCM-PSK方式の原理 PCM-PSK方式の原理を説明できる。
2週 BPSK BPSKのデジタル信号を説明できる。
3週 QPSK QPSKおよびそれ以上のPSK波を説明できる。
4週 PSK変調回路 PSK変調回路を理解できる。
5週 QAM変調回路 QAM通信方式を知っており,その変調回路を理解できる。
6週 スペクトル拡散通信方式 スペクトル拡散通信方式について説明できる。
7週 スペクトル拡散通信方式の特徴 スペクトル拡散通信方式の特徴を理解できる。
8週 まとめとテスト
4thQ
9週 多元接続(CDMA) CDMAを説明できる。
10週 中継方式 中継方式を説明できる。
11週 OFDM通信方式 OFDM通信方式の概要を知っている。
12週 OFDM通信方式の構成 OFDM通信方式の構成を知っている。
13週 レーダー レーダーについて理解できる。
14週 ドップラーレーダー,CWレーダー ドップラーレーダー,CWレーダーの原理を知っている。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力2000010030
専門的能力6000010070
分野横断的能力0000000