概要:
電子計測の測定原理と誤差、及び計測標準と単位系の基礎知識を学習したうえで、直(交)流電圧・直(交)流電流・直(交)流電力・抵抗・インピーダンス・波形などの各種測定方法について、電子回路や計測器の原理を利用して知識を修得する。また実際の測定についても理解し知識を修得する。
授業の進め方・方法:
教材を基準にして、計測標準や電子計測器の原理、基礎的な測定法を修得し、課題演習を交えながら各測定分 野の理解を深める。また、実際の測定についての知識(ノウハウ)を利用し、電子計測に興味を持つ講義にしたいと考えている。
注意点:
第二級陸上無線技術士国家試験「無線工学の基礎」の科目免除には本科目の単位取得が必要。
オフィスアワーは月曜日15時15分~16時、金曜日15時15分~16時とします。但しそれ以外も受け付けます。必ずmisaki(at)es.kagawa-nct.ac.jp(atは@に変更して下さい)にメールして日程調整して下さい。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、計測の基礎 |
計測の基礎を理解する。
|
2週 |
計測の意義、測定法の基礎1 |
単位系と標準について理解しているD2:1-2
|
3週 |
精度と誤差、統計処理 |
精度・誤差について理解している D2:1-2
|
4週 |
単位系と標準 (1)国際単位系と標準・トレーサビリティ |
標準器について理解しているD2:1-2
|
5週 |
直流電圧・電流・電力の測定(概要) |
直流電圧・電流の測定を理解しているD2:1-2
|
6週 |
直流電圧の測定 直流電流の測定 |
直流電圧・電流の測定を理解しているD2:1-2
|
7週 |
直流電力の測定 |
直流電力の測定を理解しているD2:1-2
|
8週 |
前期中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
試験返却と解説 |
|
10週 |
電圧・電位差の測定 |
電圧・電位差の測定について理解できている。D2:1-2
|
11週 |
抵抗の測定 |
抵抗の測定について理解できている。D2:1-2
|
12週 |
測定法と測定系 |
測定法と測定系について理解できている。D2:1-2
|
13週 |
交流電圧・電流・電力の測定 |
交流電圧・電流の測定について理解できている。D2:1-2
|
14週 |
交流電力の測定 |
交流電力の測定について理解できている。D2:1-2
|
15週 |
前期期末試験 |
|
16週 |
試験返却と解説 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
測定量 測定機器と測定法 |
測定分野の基本的な問題が解けるD2:1-2
|
2週 |
測定量 測定機器と測定法 |
測定分野の基本的な問題が解けるD2:1-2
|
3週 |
インピーダンスの測定 計測機器と測定法 |
インピーダンスの測定方法が理解できている。D2:1-2
|
4週 |
インピーダンスの測定 計測機器と測定法 |
インピーダンスの測定方法が理解できている。D2:1-2
|
5週 |
形観測と記録装置 |
形観測と記録装置の原理が理解できている。D2:1-2
|
6週 |
オシロスコープ |
オシロスコープの原理が理解できている。D2:1-2
|
7週 |
記録計の原理 |
記録計の原理が理解できている。D2:1-2
|
8週 |
後期中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
試験返却と解説 |
|
10週 |
XY プロッタ |
XY プロッタの原理が理解できている。D2:1-2
|
11週 |
スペクトラムアナライザ |
スペクトラムアナライザの原理が理解できている。D2:1-2
|
12週 |
入力装置技術の現状1 |
入力装置技術の現状が把握できている。D2:1-2
|
13週 |
入力装置技術の現状2 |
入力装置技術の現状が把握できている。D2:1-2
|
14週 |
入力装置技術の現状3 |
入力装置技術の現状が把握できている。D2:1-2
|
15週 |
後期期末試験 |
|
16週 |
試験返却と解説 |
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 3 | |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 3 | |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 3 | |
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。 | 3 | |
電子回路 | 演算増幅器の特性を説明できる。 | 2 | |
計測 | 計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。 | 4 | 前2 |
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。 | 4 | 前3 |
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。 | 4 | 前4 |
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。 | 4 | 前4 |
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。 | 4 | 前5,前6 |
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。 | 4 | 前6 |
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。 | 4 | 後7 |
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。 | 4 | 前11 |
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。 | 4 | 後3 |
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。 | 4 | 前13 |
電力量の測定原理を説明できる。 | 4 | 前14 |
オシロスコープの動作原理を説明できる。 | 4 | 後6 |