数学概論Ⅲ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 数学概論Ⅲ
科目番号 1051 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 「新 応用数学」(大日本図書)
担当教員 大橋 あすか

到達目標

複素関数の解析学,すなわち複素関数論は,理工学において広い応用をもつことから,基礎的な教養として一 度学んでおく必要がある。本科目では,実関数の積分への応用を主要なテーマとして,複素関数論への入門と なる内容を学習する。その学習を通して,計算力の強化および数学的論理思考能力の養成を目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 複素数の基本的な計算ができる。複素数の基本的な計算ができる。複素数の基本的な計算がある程度できる。複素数の基本的な計算ができない。
評価項目2 基本的な複素関数の微積分が計算できる。基本的な複素関数の微積分が計算できる。基本的な複素関数の微積分がある程度計算できる。基本的な複素関数の微積分が計算できない。
評価項目3 コーシーの積分定理を理解できる。コーシーの積分定理を理解できる。コーシーの積分定理をある程度理解できる。コーシーの積分定理を理解できない。
評価項目4 留数の基本的な計算ができる。留数の基本的な計算ができる。留数の基本的な計算がある程度できる。留数の基本的な計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
指定教科書に沿って学習内容を解説していく講義形式。小テストやレポート作成を通して学習内容の定着を図る。各自の自主的な予習復習は必須。
授業の進め方・方法:
指定教科書に沿って学習内容を解説していく講義形式。小テストやレポート作成を通して学習内容の定着を図る。各自の自主的な予習復習は必須。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポート課題を課す。
注意点:
時間数が少ないので,できる限り独力で多くの問題を解き,添削を受けたり質問をしたりすることを期待する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 複素数の四則演算,2次方程式や高次方程式の求解 複素数の基本的な計算ができる。D1:2
2週 複素数平面と四則演算,極形式・複素数のべき乗 複素数平面と四則演算との関係を理解する。D1:3
3週 ドモアブルの定理,1のべき根 複素数平面と四則演算との関係を理解する。D1:3
4週 指数関数や三角関数,正則関数 基本的な正則関数の計算ができる。D1:2
5週 コーシー・リーマンの微分方程式,複素関数の複素微分 基本的な正則関数の微分が計算できる。D1:2
6週 曲線の媒介変数表示,実変数複素関数の微積分 基本的な複素関数の微積分が計算できる。D1:2
7週 複素積分の定義 基本的な複素関数の微積分が計算できる。D1:2
8週 多項式や有理式の一周積分,コーシーの積分定理と積分公式 コーシーの積分定理を理解する。D1:3
4thQ
9週 グルサの公式 グルサの定理を理解する。D1:3
10週 極・留数・留数定理 留数の基本的な計算ができる。D1:2
11週 有理式の留数定理 留数の基本的な計算ができる。D1:2
12週 三角関数の有理式の実積分への応用 複素積分を利用して実積分を計算できる。D1:3
13週 複素関数の評価,複素積分の評価 複素積分を利用して実積分を計算できる。D1:3
14週 有理式の無限積分の計算 複素積分を利用して実積分を計算できる。D1:3
15週 三角関数を含む無限積分の計算 複素積分を利用して実積分を計算できる。D1:3
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000