グローバル・スタディーズ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 グローバル・スタディーズ
科目番号 1054 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「IPCC第五次報告書」、「格差拡大に関するOECD報告書」、「テロリズムとその対策」(清水隆雄、『外国の立法』228号、2006年5月)他
担当教員 石丸 健

到達目標

・グローバル化の進展する現代世界を考察するための基本的な視点を身につける。
・貧困と開発、人権の重要性を学び、国境を越えた国際的な諸課題を自分の問題として考える。
・政治・経済・文化といった諸領域の関係性をグローバルな文脈から読み解いていく。


ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グローバル化の進展する現代社会を読み解くための基本的な視座を用いて具体的な問題を考察できる。グローバル化の進展する現代社会を考察するための基本的な視座が身についている。グローバルな現代社会を考察するための基本的な視点に欠ける。
評価項目2貧困と開発、人権の重要性を理解し、そうした観点から問題を論じることができる。 貧困と開発、人権の重要性を理解している。 貧困と開発、人権の重要性が理解できていない。
評価項目3領域横断的にグローバルな視座を活用できる。領域横断的なグローバルな視座が身についてる。グローバルな視座を身につけることができていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義形式で授業は行っていくが、重要なトピックに関しては、学生との議論を通して論点の整理を行っていく。また、必要に応じて視聴覚教材も活用していく。学期末試験とその他、適宜レポートなどの提出物を課す。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業は行っていくが、重要なトピックに関しては、学生との議論を通して論点の整理を行っていく。また、必要に応じて視聴覚教材も活用していく。
注意点:
この授業は学修単位のため、自学自習として、各授業のテーマに関してレポートなどの課題を課す。
オフィス・アワー(月曜 16:00~17:00)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 気候変動の現実と将来予測 気候変動の現実と将来予測を各種資料を読み解きながら理解する
A1:1,2
2週 気候変動がもたらすもの 食糧危機や環境難民など、気候変動が弱者の人権にかかわることを考える
A1:2, A3:3
3週 気候変動対策と課題 パリ協定とグリーンイノベーション戦略を理解するとともに、その課題について考える
A1:2, A3:1,3
4週 気候変動と私たちの未来 グレタ=トゥーンベリさんの活動を通して若者たちが未来をどう変えていけるかを考える
A1:2,3, A3:2
5週 日米に見る格差拡大の現実 ジニ係数のワーストランキング等、各種統計資料を読み解きながら、格差拡大の現実を理解する
A2:1, A3:1,2
6週 格差拡大をもらたしたもの グローバリズムと新自由主義経済政策を考える
A2:1,2
7週 格差拡大は何をもたらすか ホームレスや子ども食堂などの現実を知り、貧困が人権問題であることを理解する
A3:1,2
8週 格差是正に向けて 公正な社会はどのような社会であるかを考え、格差是正のために私たちができることを考える
A2:1, A3:2
4thQ
9週 テロリズムの傾向 テロリズムの類型、テロ行為の様態を近年のテロ事件の実例を通じて理解する
A2:1,2
10週 テロリズム対策 9・11事件後における対応方法の変化や、アンチテロリズムとカウンターテロリズムについて理解する
A1:1, A3:1
11週 国際社会による対応 テロ対処条約、国連総会の決議、国連安保理事会の対応等、国際社会による対応を理解する
A1:3
12週 中村哲医師の活動について考える アフガニスタンにおける中村哲氏とペシャワール会の活動概要を知り、テロ根絶のために必要なことを考える
A3:1,2
13週 巨大化する中国 各種統計を読み解きながら、中国の経済的、軍事的、技術的な発展を理解する
A3:1
14週 日本・アメリカの対中国政策 日中国交正常化以降の対中国ODA供与から、安倍内閣の「自由で開かれたインド・太平洋構想」までの日中関係の変化を理解し、今後の関係性を展望する。また、オバマ政権の「戦略的対話」政策への転換を理解し、その重要性を考える
A3:1
15週 中国にどう向き合うべきか 香港における民主派活動家弾圧やウィグル自治区における人権弾圧などで、EU各国でも対中警戒感が高まっていることを理解し、世界は今後中国とどのように向き合うべきかを考える
A1:3
16週 後期期末試験 内容の理解度を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000