コンパイラ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 コンパイラ
科目番号 4045 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 中井 央著,コンパイラ,コロナ社
担当教員 近藤 祐史

到達目標

1.コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。
2.形式言語の概念について説明できる。
3.形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。
4.オートマトンの概念について説明できる。
5.正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。
6.字句解析の理論と方法を理解ている。
7.構文解析の理論と方法を理解している。
8.目的コード生成の理論と方法を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。コンパイラの役割と仕組みについて理解している。コンパイラの役割と仕組みについて理解していない。
評価項目2形式言語の概念について説明できる。形式言語の概念について理解している。形式言語の概念について理解していない。
評価項目3形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを理解している。形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを理解していない。
評価項目4オートマトンの概念について説明できる。オートマトンの概念について理解している。オートマトンの概念について理解していない。
評価項目5正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。正規表現と有限オートマトンの関係を理解している。正規表現と有限オートマトンの関係を理解していない。
評価項目6字句解析の理論と方法を理解し,説明できる。字句解析の理論と方法を理解ている。字句解析の理論と方法を理解ていない。
評価項目7構文解析の理論と方法を理解し,説明できる。構文解析の理論と方法を理解している。構文解析の理論と方法を理解していない。
評価項目8目的コード生成の理論と方法を理解し,説明できる。目的コード生成の理論と方法を理解している。目的コード生成の理論と方法を理解していない。
評価項目9最適化の理論と方法を理解し,説明できる。最適化の理論と方法を理解している。最適化の理論と方法を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
まず,コンパイラの処理目的・処理内容を理解し,システムプログラムとしての位置づけを理解する。さらに,コンパイラを構成する上での理論的基盤である言語理論を理解し,コンパイラがその理論的知識をどの様な目的のために利用しているかを理解する。また,コンパイラが翻訳した機械語プログラムを,コンピュータの上で動作させるために必要な知識や手続きを理解する。
授業の進め方・方法:
コンパイラは,大きく字句解析,構文解析,目的コード生成の3つに分かれている。教科書を基に,それぞれの目的,理論的知識,処理方法について講義・解説し,理解を確認・確定するために練習問題や小テスト,演習を行う。また,簡単なコンパイラ作成を行う。
注意点:
質問等は,kondoh@di.kagawa-nct.ac.jp へメールするか,教員室(第3学科等3階)を訪問してください。
オフィスアワー: 月曜日 放課後~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
コンパイラについて
コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。D2:1,2
2週 形式言語と正規表現 形式言語の概念について説明できる。D2:1-3
3週 形式言語と正規表現 形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。D2:1-3
4週 有限オートマトンと正規表現 オートマトンの概念について説明できる。D2:1-3
5週 有限オートマトンと正規表現 正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。D2:1-3
6週 有限オートマトンと正規表現 正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。D2:1-3
7週 有限オートマトンと正規表現 正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。D2:1-3
8週 前期中間試験 前期中間試験
2ndQ
9週 字句解析 字句解析の理論と方法を理解ている。D2:1-3
10週 字句解析 字句解析の理論と方法を理解ている。D2:1-3
11週 構文解析 構文解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
12週 構文解析 構文解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
13週 構文解析 構文解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
14週 構文解析 構文解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
15週 構文解析 構文解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
16週 前期期末試験
試験返却
前期期末試験
試験返却
後期
3rdQ
1週 意味解析 意味解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
2週 意味解析 意味解析の理論と方法を理解している。D2:1-3
3週 実行時環境 実行時のメモリ管理の方法を理解している。D2:1-3
4週 コード生成 目的コード生成の理論と方法を理解している。D2:1-3
5週 コード生成 目的コード生成の理論と方法を理解している。D2:1-3
6週 最適化 最適化の理論と方法を理解している。D2:1-3
7週 最適化 最適化の理論と方法を理解している。D2:1-3
8週 後期中間試験 後期中間試験
4thQ
9週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
10週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
11週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
12週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
13週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
14週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
15週 簡易コンパイラの開発 簡易コンパイラの開発実習をする。E3:1,2
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野システムプログラム形式言語の概念について説明できる。4前2
オートマトンの概念について説明できる。4前4,前5,前6,前7
コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。4前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。4前3
正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。4前5,前6,前7

評価割合

試験小テスト課題演習合計
総合評価割合70525100
基礎的能力5052075
専門的能力200525