概要:
近年の社会の需要に見合った最新の技術の修得や,基礎的ながら応用範囲の広い実験テーマを用意し,情報技術者として即戦力となり得る人材の育成を行なうとともに,これまで授業で学んだ内容を実証し,より深い理解を得ることを目標とする。
授業の進め方・方法:
1班7名程度の6班に分かれ,下記に示す6テーマから各自4テーマを選択してローテーションにより実験を行う。各テーマあたり7週間で完了し,テーマごとにレポートの提出を課す。実験の遅刻,欠課やレポート提出の遅れ,未提出に関しては厳格に対処する。
・ネットワークシステム・インテグレーション実験
・パソコンの組立と設定
・論理回路の設計 と製作実験
・力学系のシミュレーション実験
・ディジタル基礎画像処理
・3D映像の作成実験
注意点:
この科目は指定科目です。この科目の単位修得が卒業要件となりますので,必ず修得して下さい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
前期実験ガイダンス 実験の班分け |
実験に対する心構え・注意事項,記録シート・レポ-トの取り扱い方法等を説明する。
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2週 |
・ネットワークシステム・インテグレーション実験 1週:イーサネットケーブル作成 |
イーサネットケーブルの作成法およびその構造について理解する。
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3週 |
2週:データリンク層の働き 3週:ネットワーク層の働き |
データリンク層の働きを理解する。 ネットワーク層の働きを理解する。
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4週 |
4週:ルータを利用した環状ネットワーク-基本設定 5週:ルータを利用した環状ネットワーク-ルーティング |
ルータの原理を理解する。 ルーティングについて理解する。
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5週 |
6週:ルータを利用した中規模ネットワーク-基本設定 |
中規模ネットワークの構築法について理解する。
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6週 |
7週:ルータを利用した中規模ネットワーク-ルーティング |
中規模ネットワークの構築法について理解する。
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7週 |
・パソコンの組立と設定 1週:パソコンの分解,部品確認 |
パソコンを構成する部品と部品名を理解する。
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8週 |
2週:パソコンの組み立て,起動テスト 3週:動作チェックのためのOSインストール,ベンチマークテスト |
各部品の取り付けができる。 パソコンの動作チェックができる。
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2ndQ |
9週 |
4週:サーバ用OSのインストール,インストール後の各設定 5週:WEBサーバの設定,動作確認 |
OSのインストールができる。 サーバを設定できる。
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10週 |
6週:FTPサーバの設定,動作確認 DNSサーバの設定,動作確認 7週:Mailサーバの設定,動作確認 |
サーバを設定できる。
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11週 |
7週:Mailサーバの設定,動作確認
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サーバを設定できる。
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12週 |
・論理回路の設計 と製作実験 1週:7セグメントLEDによる文字表示回路の設計と製作 |
デコーダ回路の設計製作ができる。
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13週 |
2週:7セグメントLEDによる文字表示回路の設計と製作 3週:VHDLによる論理回路の設計 |
フリップフロップを応用した論理回路の設計製作ができる。 QuartusⅡとModelsimを用いた、VHDLによる開発手法の基礎を理解する。
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14週 |
4週:VHDLによる論理回路の設計 5週:VHDLによる論理回路の設計 |
VHDLを用いて基本的な論理回路が作製できる。 コンポーネントの概念について理解する。
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15週 |
6週:VHDLによる論理回路の設計 |
VHDLを用いてカウンタ回路を作製できる。
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16週 |
7週:VHDLによる論理回路の設計 |
VHDLを用いて、複数のコンポーネントを使ったストップウォッチを設計製作できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
・力学系のシミュレーション実験 1週:解析力学の復習・演習 VBの演習 |
ラグランジュ関数から運動方程式が導ける。
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2週 |
2週:VBの演習、微分方程式の数値解法の演習 3週:微分方程式の数値解法の演習 力学シミュレータの演習 |
簡単なVBのプログラムが書ける。 オイラー法、ルンゲクッタ法の誤差を実験的に調べる。
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3週 |
4週:自由課題 (1から3名のグループでシミュレータの開発を行う) 5週:自由課題の続き |
例題として与えられた力学シミュレータの動作を理解する。
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4週 |
6週:自由課題の続き |
・各グループが設定した系について、運動方程式が導ける。 ・設定した系について、運動方程式を数値的に解くことが出来る。 ・設定した系について、数値解のグラフィカルな表示が出来る。 ・開発したシミュレータの動作の正誤を判断出来る。
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5週 |
7週:自由課題の続き |
・各グループが設定した系について、運動方程式が導ける。 ・設定した系について、運動方程式を数値的に解くことが出来る。 ・設定した系について、数値解のグラフィカルな表示が出来る。 ・開発したシミュレータの動作の正誤を判断出来る。
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6週 |
・ディジタル基礎画像処理 1週:画像処理の基礎 実験の概要説明と実験環境及び実験ツールの使用方法の説明 |
画像処理実験ツールの使用方法について理解する。
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7週 |
2週:画像処理の基礎① 3週:画像処理の基礎② |
テキストに従って実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
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8週 |
4週:プログラミング環境の構築とプログラミング基礎 5週:濃淡画像を用いた画像処理プログラミング① |
画像処理プログラミングの基本を習得する。 テキスト課題に従ってプログラミングを行い,実験レポートにまとめることができる。
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4thQ |
9週 |
6週:濃淡画像を用いた画像処理プログラミング② |
テキスト課題に従ってプログラミングを行い,実験レポートにまとめることができる。
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10週 |
7週:カラー画像を用いた画像処理プログラミング |
テキスト課題に従ってプログラミングを行い,実験レポートにまとめることができる。
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11週 |
・3D映像の作成実験 1週: 3D画像(立体視)の原理 ゲームエンジンの概要 |
3D画像(立体視)の原理について理解する。 ゲームエンジンの概要を理解する。
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12週 |
2週: 作成する3D映像コンテンツの企画書作成 3D映像コンテンツの作成 ゲームエンジンの使い方 3週: 3D映像コンテンツの作成 |
企画書の作成手順を理解する。 ゲームエンジンの使い方を理解する。
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13週 |
4週: 3D映像コンテンツの作成 5週: 3D映像コンテンツの作成とその取扱説明書の作成 |
ゲームエンジンの使い方を理解する。 ゲームエンジンの使い方と取扱説明書の作成手順を理解する。
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14週 |
6週: 3D映像コンテンツの作成とその内容発表の準備 |
作成した3D映像コンテンツの発表のための手順を理解する。
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15週 |
7週: 作成した3D映像コンテンツの内容発表(プレゼンテーション) |
作成した3D映像コンテンツの内容が説明できる。
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16週 |
予備日 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。 | 3 | |