人工知能基礎

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 人工知能基礎
科目番号 0121 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 猪股俊光,益崎真治著 「Schemeによる記号処理入門」 森北出版
担当教員 宮武 明義

到達目標

1. Schemeのプログラムを作成できる
2. プロダクションシステムを理解し、説明できる
3. 数式処理プログラムを理解し、説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1Schemeの制御構造を十分に理解し、プログラムを作成できる。Schemeのマニュアルをを見ながら、プログラムを作成できる。Schemeのマニュアルをを見ても、プログラムを作成できない。
評価項目2オリジナルのプロダクションシステムを作成できる。課題で示されたプロダクションシステムを説明できる。プロダクションシステムについて説明できない。
評価項目3数式微分プログラムに微分公式を追加できる。数式微分プログラムに課題で示された公式を追加できる。数式微分プログラムに課題で示された公式を追加できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人工知能の代表的な研究において,知識工学の役割や目的,各種アルゴリズムの理解を目標とする。また,講義による実例の紹介だけでなく,関数型言語Lispの方言の1つであるSchemeによる演習を交えることで,一層理解の向上が期待できる。さらに,計算だけではなく記号を処理するコンピュータの社会への応用について考える。
授業の進め方・方法:
教科書を基に知識工学で扱われる研究分野およびその方法論を講義するとともに,具体的にScheme言語を用いた課題演習を行う。特に,プロダクションシステムなどにおいては学生各自でオリジナルの問題を扱う。
注意点:
受動的ではなく能動的に課題に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 知識工学とは 知識工学の歴史と研究分野を理解する
2週 Schemeの基礎
3週 Schemeプログラミング 関数型言語のプログラミングを習得する
4週 条件分岐
5週 リスト処理
6週 入出力,繰返し
7週 課題演習
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験問題の解答,課題演習
10週 再帰
11週 課題演習
12週 集合演算 数式処理とは何かを学び,数値処理との違いを理解する
13週 課題演習
14週 多項式の微分,多項式の簡単化
15週 前期末試験
16週 試験問題の解答,前向き推論 プロダクションシステムとは何かを学び,各自の知識をルール化できる
後期
3rdQ
1週 課題演習
2週 後向き推論
3週 課題演習
4週 一般問題解決器
5週 課題演習
6週 深さ優先探索,幅優先探索 状態空間とは何かを理解し,代表的な状態空間の探索法を学ぶ
7週 課題演習
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の解答,パズルの解法
10週 迷路探索など
11週 課題演習
12週 発見的探索,二人完全ゲーム
13週 課題演習
14週 自然言語処理 自然言語処理とは何かを学び,機械翻訳の方法を学ぶ
15週 後期末試験
16週 答案の返却と試験問題の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力301040
専門的能力402060
分野横断的能力000