マイクロ波工学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 マイクロ波工学
科目番号 7210 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学専攻(電気情報工学コース)(2023年度以前入学者) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント,RFワールドNO.28,トランジスタ技術2015年6月号
担当教員 辻 正敏

到達目標

本科で学んだ電気回路の知識を基に,マイクロ波で用いられる分布定数回路に対する解析手法をSパラメータとスミスチャートを用いて学ぶ。また,演習を行うことによりマイクロ波回路の解析や簡単な回路設計ができる能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 イミッタンスチャートイミッタンスチャートを用いて回路を設計することができる。イミッタンスチャートを用いて回路を理解することができる。イミッタンスチャートを用いて回路を理解することができない。
評価項目2 伝送線路と入力インピーダンス伝送線路と回路の入力インピーダンスの関係を理解し,整合回路を設計することができる。伝送線路と回路の入力インピーダンスの関係を理解することができる。伝送線路と回路の入力インピーダンスの関係を理解することができない。
評価項目3 伝送線路を用いた回路伝送線路を用いた回路を設計できる。伝送線路を用いた回路を理解できる。伝送線路を用いた回路を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
マイクロ波における回路の動作,分布定数回路(マイクロストリップライン)を用いた回路について学ぶ。
この科目は企業等において設計等の実務経験のある教員により最新の設計技術の内容を含んだ授業内容で講義形式で実施される。
授業の進め方・方法:
プリントを配布し,その演習問題を解きながらマイクロ波回路を学ぶ。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
整合回路
整合回路について理解できるようになる.
2週 L形整合回路
逆L形整合回路
L型整合回路を理解できるようになる.
3週 スミスチャート スミスチャートの使い方を理解できるようになる.
4週 スミスチャートとアドミッタンスチャート アドミッタンスチャートの使い方を理解できるようになる.
5週 イミッタンスチャートを用いた整合 イミッタンスチャートの使い方を理解できるようになる.
6週 反射係数とスミスチャート 反射係数とスミスチャートの関係について理解することができる
7週 伝送線路上の信号 伝送線路上の信号の振る舞いについて理解できるようになる.
8週 中間テスト
2ndQ
9週 伝送線路とインピーダンス変換 伝送線路を用いたインピーダンス変換回路を理解することができる.
10週 式を用いた伝送線路からみたインピーダンス 式を用いて伝送線路先端から見たインピーダンスを計算することができる.
11週 式を用いた伝送線路からみたインピーダンス
電気長とインピーダンスの関係
伝送線路の電気長とインピーダンスの関係を理解することができる.
12週 マイクロストリップライン マイクロストリップラインの特徴を理解することができる.
13週 伝送線路の演習問題 伝送線路の演習問題を解くことができる.
14週 Sパラメータの概要 Sパラメータについて理解できる.
15週 Sパラメータの演習 Sパラメータの問題を解くことができる.
16週 期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3前1
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3前1
FETの特徴と等価回路を説明できる。3前1
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3前2
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。3前2
演算増幅器の特性を説明できる。3前2
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。3前2
発振回路の特性、動作原理を説明できる。3前1,前2
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。3前1,前2
情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3前14
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3前14
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3前14
インターネットの概念を説明できる。3前14
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3前14
主要なサーバの構築方法を説明できる。3前15
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3前15
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。3前15
無線通信の仕組みと規格について説明できる。3前15
有線通信の仕組みと規格について説明できる。3前15
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。3前15
基本的なルーティング技術について説明できる。3前15
基本的なフィルタリング技術について説明できる。3前15

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
整合回路3030
各種チャート3030
伝送線路4040