概要:
建設環境工学の統計処理実習や,物性・力学特性・非破壊試験分野における幾つかの実験に積極的に取組むことにより,主体性や問題解決能力などを涵養する。その過程において,実験・実習テーマに関わる基礎理論を理解し,実験値と計算値との比較検討ができる能力や,実験・実習結果をまとめ,報告書作成を通して第三者にわかり易く情報を伝達する能力を向上させる。
授業の進め方・方法:
・担当教員の指導のもと,提示した実験・実習テーマに取組む。
・実験・実習では,その準備,試験体作製,実行,データ整理,報告書作成のすべてを体験する。
・必要に応じて,参考資料や演習課題の提供を行い,理解を深める。
評価の割合は,統計データの多変量解析(50%),モルタル梁の載荷実験(50%)とする。
注意点:
原則として,報告書の作成はコンピュータ等を有効に利活用して作成すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 5 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 5 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 5 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 5 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 5 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 5 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 5 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 5 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 5 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 5 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 5 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 5 | |
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。 | 5 | |