技術者倫理

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 7003 科目区分 工学基礎 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報通信工学専攻(2023年度以前入学者) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『本質から考え行動する科学技術者倫理』(金沢工業大学・科学技術応用倫理研究所編,白桃書房)
担当教員 田村 昌己,中澤 拓哉

到達目標

1.技術者として身につけるべき倫理規定,法,規約等を理解する。
2.専門職の役割には責任や義務を伴うこと,その影響が自然や社会に及ぶことを,実際に生じた事例を通して学習する。
3.技術の使命が人々の生活の向上や社会的貢献にあり,環境への配慮や世代間倫理の確認を通して,技術者としての倫理的責任を自覚し,考える習慣を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1倫理規定などの知識を身につけ、現実に応用できる。倫理規定などの知識が身についている。倫理規定などの知識が十分に身についていない。
評価項目2事例を通して、技術者の責任や義務を把握し、主体的に考察できる。事例を通して技術者の責任や義務を把握できている。技術者の負うべき義務や責任について十分に理解していない。
評価項目3社会における技術者の役割を十分に認識し、責任ある行動を取ることができる。社会の中での技術者の役割を十分に認識している。社会の中での技術者の役割があまり理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者が直面しうる倫理的問題を考察することを通じて,技術者としての責任,役割,使命について理解する。また応用倫理として,生命,環境,ビジネス,情報についての倫理の理解を進める。
授業の進め方・方法:
教科書と教員作成資料によって主に講義形式で授業を進めるが,技術者倫理について理解を深めるために,討議を行い,レポート提出も課す。事例研究では,各自が事例を調査,分析し,発表する。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 科学技術史 科学技術の歴史について理解する。 A1:1-4
2週 倫理とは何か 倫理理論の学習を通じて、倫理とは何かを理解する。A1:1-4 
3週 技術者と倫理 技術者と倫理の関わりについて理解する。A1:1-4
4週 倫理綱領 倫理綱領の学習を通じて、技術者の社会的責任について理解する。A2:1-4
5週 企業の社会的責任 企業の社会的責任について理解する。A2:1-2
6週 研究開発の倫理 一般的な研究倫理について理解する。A2:1-4
7週 技術開発の責任 製造物責任,安全設計,施工・工程管理について理解する。A2:1-4
8週 利益の衝突 内部告発や利益相反についての考え方を理解する。A2:1-4
4thQ
9週 事例演習1 事例演習を通じて、技術者が抱える倫理的問題へのアプローチの仕方を理解する。A3:1-4
10週 事例演習2 事例演習を通じて、技術者が抱える倫理的問題へのアプローチの仕方を理解する。A3:1-4
11週 事故調査発表1 事故調査発表を通じて、何が問題であるかを学ぶ。A3:1-4
12週 事故調査発表2 事故調査発表を通じて、何が問題であるかを学ぶ。A3:1-4
13週 事故調査発表3 事故調査発表を通じて、何が問題であるかを学ぶ。A3:1-4
14週 事故調査発表4 事故調査発表を通じて、何が問題であるかを学ぶ。A3:1-4
15週 事故調査発表5 事故調査発表を通じて、何が問題であるかを学ぶ。A3:1-4
16週 期末試験 理解度を判定する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合5020100200100
基礎的能力5020100200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000