情報ネットワーク論

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報ネットワーク論
科目番号 7014 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報通信工学専攻(2023年度以前入学者) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:配布プリント。 参考書:みやたひろし著 「パケットキャプチャの教科書」 SB Creative社
担当教員 高城 秀之

到達目標

ネットワークを利用した通信の仕組みをOSI 参照モデルを用いて体系的に理解すると共に,アプリケーション層の代表的プロトコルについて理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OSI参照モデルの各層の内容を説明できる。OSI参照モデルやTCP/IPの概要を言える。OSI参照モデルやTCP/IPとは何かを言えない。
評価項目2WebやメールがDNSと連携してどのように動いているかを説明できる。インターネットとWebサービス、メールサービスがどのように連携しているかを説明できる。インターネットとWebサービス、メールサービスの関係を言えない。
評価項目3代表的なネットワークコマンドを用いてネットワークの分析ができる。代表的なネットワークコマンドを実行できる。代表的なネットワークコマンドを知らない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在の社会において必要不可欠となったインターネットのしくみを説明する。特にインターネットを支える技術であるTCP/IPを階層化モデル的視点から、各層ごとにその役割を説明する。アプリケーション層の代表的プロトコルであるPOP、IMAP、DNS、HTTPについて詳述する。
授業の進め方・方法:
OSI 参照モデルを用いてインターネットの全体像を説明すると共に,日頃使用している各種ネットワークアプリケーションが,TCP/IP という基盤の上に構築された様々なアプリケーションプロトコルの実装であることを講義する。POP、IMAP、DNS、HTTPのプロトコルの詳細を説明する。随時、ネットワークコマンド、TELNETを用いたネットワークプロトコルの手動実行、PHP言語による簡単なWebアプリケーションの開発を行い理解を深める。
注意点:
オフィス・アワー(月曜 16:00~17:00)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
2週 OSI参照モデル OSI参照モデルの各層の役割を説明できる。D2:1-3
3週 TCP/IP OSI参照モデルとTCP/IPの違いを理解する。ベストエフォートの考え方を説明できる。D2:1-3
4週 MACアドレス, IPアドレス, ポート番号 MACアドレス, IPアドレス, ポート番号のそれぞれの役割と違いを説明できる。D2:1-3
5週 インターネット上の各種サービス インターネットで利用されているアプリケーションにはどのようなものがあるか言える。D3:1,2
6週 DNS DNSの役割と動作原理を説明できる。D3:1,2
7週 各種ネットワークコマンド nslookup, ping, traceroute, netstat等のネットワークコマンドが使えるようになる。D2:1-3
8週 電子メールのしくみ(その1) POPとIMAPの違いを説明できる。D2:1-3
4thQ
9週 電子メールのしくみ(その2) MIMEとBASE64の役割を説明できる。メールヘッダの内容を説明できる。D3:1,2
10週 TELNETを用いたネットワークプロトコルの手動実行 telnetコマンドを用いてPOPとHTTPの理解を深める。D3:1,2
11週 Webのしくみ Webページが表示されるしくみを説明できる。D2:1-3
12週 HTTP(その1) HTTPの内容を説明できる。D3:1,2
13週 HTTP(その2) HTTPの内容を説明できる。D3:1,2
14週 Webアプリケーション(その1) Webアプリケーションの動作原理を説明できる。E3:1,2
15週 Webアプリケーション(その2) PHP言語を用いて簡単なWebアプリケーションを作成できる。E3:1,2
16週 試験問題の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力400000040
専門的能力5000001060
分野横断的能力0000000