芸術(美術)

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 芸術(美術)
科目番号 201031 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業・実技・鑑賞 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 永井 崇幸,澤田 功

到達目標

1. 基本的な描写力を養うことができる。
2. イメージを連鎖させる発想力を養い、伸ばすことができる。
3. 言葉では表現できないことを感じる美意識を深めることができる。
4. 写実描写、構想画、デザイン画などの絵画表現や鑑賞を通して、豊かな感性と心情を養うことができる。 (B2-1等)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1対象物をよく観察し、形、質感が良く表現された描写ができている。対象物を観察し、形、質感の描写ができている。対象物の観察があまく、形、質感の描写が不十分である。
評価項目2自発的にイメージを連鎖をさせて、豊かな発想を沸かせて作品に表現することができている。イメージを連鎖をさせて、作品に表現できている。イメージの連鎖が乏しく、発想をまとめることができない。
評価項目3作品から視覚芸術の魅力を感じることができる。作品から視覚芸術の魅力を感じさせようと努力している。作品から視覚芸術の魅力を感じない。
評価項目4独自の創造性を感じさせる作品であり、完成度の高い制作を楽しむことができている。創造性を感じさせる作品であり、制作を楽しむことができている。創造性を感じさない作品であり、制作を楽しむことができていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
発想力を養い、イマジネーションを膨らませ、人にわかりやすい視覚的な表現ができる力を養う。そして、写実描写、構想画、デザイン画などの絵画表現や鑑賞を通して,創造力を伸ばし,豊かな感性と心情を養う。言葉では表現できないことを感じる美意識を深める。
授業の進め方・方法:
イメージの連鎖を学び、相対し比較することでその本質を見定める発想力を養う。イメージを膨らませて自己の表現を追求させる。
注意点:
課題に興味を持たせることが重要である。参考作品を掲示して、完成度を高めさせる。指示指令での制作でなく、自分の表現したい内容を持たせることが重要。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス           ペンを持った手のデッサン 鉛筆で明暗を付け、立体感と質感を表現する。
2週 デザイン・構想画        記憶の絵地図を描く(1) 幼少期における遊びの原体験を絵地図として表現する。楽しいイメージとなるように下描きをする。
3週 デザイン・構想画        記憶の絵地図を描く(2) あらゆる表現方法を用いて、着彩をする。
4週 デザイン・構想画        記憶の絵地図を描く(3) 着彩、文字を書き込み、完成させる。
5週 色彩表現・デザイン       楽しい・悲しいの表現(1) 色彩の学習をし、言葉では表現できない感覚的なことが視覚的に表現できることをしる。
6週 色彩表現・デザイン       暖かい・寒いの表現(1) アイデアと下書き。正方形を二分割して「寒い」「暖かい」イメージを表現する。
7週 色彩表現・デザイン       暖かい・寒いの表現(2) 着彩し完成。相反する要素をイメージすることは、相互の表現をより明確化させる。
8週 色彩表現・鉛筆描写     重い・軽いの表現(1) アイデアと下書き。鉛筆描写を進める。
2ndQ
9週 色彩表現・鉛筆描写     重い・軽いの表現(2) 鉛筆描写を完成させ、着彩する。
10週 色彩表現・鉛筆描写     重い・軽いの表現(3) 着彩。色彩の明度差が軽重感に深くかかわっていることを理解する。
11週 精密描写            空き缶を描く(1) 精密に描こうとする対象物「缶」がどのように出来ているかを検証し、基本的な描き方を知る。
12週 精密描写            空き缶を描く(2) 対象物をよく見て形をとる。対象物をよく観察し、縦横の比率を間違わないようにする。
13週 精密描写            空き缶を描く(3) 立体感を表現し、ロゴも円柱に書かれていることを理解しながら描く。
14週 精密描写            空き缶を描く(4) 着彩、淡彩表現をする。薄く塗り重ねることで色を徐々に濃くする。
15週 精密描写            空き缶を描く(5) 着彩、淡彩表現をし、完成させる。
16週
後期
3rdQ
1週 構想画・はめ絵(1) テーマに沿って下書き。外形を生かしてデザインする。
2週 構想画・はめ絵(2) 下書きを仕上げる。生き物は精密な描写をする。
3週 構想画・はめ絵(3) 着彩をはじめる。単調にならないように配色する。
4週 構想画・はめ絵(4) 着彩。色の持つイメージを理解し、適切な配色をする。
5週 構想画・はめ絵(5) 着彩し、完成させる。
6週 構想画             未来都市の空間(1) イメージをまとめる。自分の思う未来がどうであるかを資料を参考にしてまとめる。
7週 構想画             未来都市の空間(2) 下描きを仕上げる。自分のイメージを整理して表現する。
8週 構想画             未来都市の空間(3) 着彩。塗り重ねて写実感を表現する。デザイン的な表現は、むらなく着彩する。
4thQ
9週 構想画             未来都市の空間(4) 着彩。混色し、不透明絵具を混ぜることで豊かな色彩表現ができる。
10週 構想画             未来都市の空間(5) 着彩し、完成させる。
11週 自由制作(1) 自己のイメージを表現するために、構想を練り、下描きをはじめる。
12週 自由制作(2) 下描きを仕上げる。自分のイメージを整理して、どのような絵画表現が適切であるかを決定する。
13週 自由制作(3) 着彩。
14週 自由制作(4) 着彩。
15週 自由制作(5) 着彩して、完成させる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験実技相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合09001000100
基礎的能力09001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000