電気情報工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気情報工学実験Ⅱ
科目番号 201223 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 実験用のプリントを配布する。
担当教員 山本 雅史,重田 和弘,雛元 洋一,北村 大地,吉岡 崇

到達目標

種々のテーマでの実験実習およびレポートの作成を通して,応用力や実行力,コミュニケーション能力の基礎なる能力を養う。実験装置の原理やテーマとなった事象について理解し,技術者として必要となる実験能力の基礎を養うと共に,技術者として必要な素養を身に付ける。さらには,実験報告書の作成を通して,技術者として必要な技術報告書作成の基礎的な能力を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
実験の実施(B-3)測定機器を工夫して組み合わせ必要なデータを測定することができる。指導書に従って,測定機器を組み合わせ必要なデータを測定することができる。指導書に従って,測定機器を組み合わせ必要なデータを測定することができない。
内容の理解(B-3)指導書に基づいて各実験項目の目的,実験方法をわかりやすく記述できる。指導書に基づいて各実験項目の目的,実験方法を記述できる。指導書に基づいて各実験項目の目的,実験方法を記述できない。
結果の記述(D-1)実験結果が第3者にも理解できるように,適切に記述ができる。実験結果が第3者にも理解できるように記述ができる。実験結果が第3者にも理解できるように記述ができない。
考察(B-3)原理に基づいた,工学的・定量的な考察を発展的な内容を含めて行なうことができる。原理に基づいた,工学的・定量的な考察を行なうことができる。原理に基づいた,工学的・定量的な考察を行なうことができない。
取り組み(C-2)実験においてグループをまとめて実験を進めることができる。実験において各自の果たすべき役割を自覚し,積極的に行動することができる。実験において各自の果たすべき役割を自覚し,積極的に行動することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
各実験テーマについてグループで取り組む.ただし,マイコン実習の一部は個人で取り組む.
授業の進め方・方法:
レポートの書き方,実習の進め方等の説明と各実験テーマについての簡単な説明を行う。実験前には,各自で実験テキストを十分熟読しておくこと。実験はテキストに記載された内容に従い班毎に自主的に進めていくこと。不明な点があれば,テキストをよく読み,よく考えた上で,指導教員に質問すること。実験終了後レポートを作成し,指定期日までに提出すること。また,実技試験を実施する。
注意点:
· 実験を欠席,もしくは大幅に遅刻した場合には原則追実験を行う。
· テキスト,関数電卓,作業服を必ず毎回準備する。
· 書き方,実験結果の説明・考察等が不備であるレポートに関しては再レポートとする。
· レポートの提出期限は,各項目の実習終了後1週間を原則とする。
· この科目は指定科目です。この科目の単位修得が進級要件となりますので,必ず修得して下さい。
   また,本年度内の再試験は実施できません。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 0. ガイダンス
以下の実験項目については一斉に実験実習を行う
1. マイコンを用いた装置の制御

マイコンの概要やアーキテクチャを説明できる
2週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンの概要やアーキテクチャを説明できる
3週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンの概要やアーキテクチャを説明できる
4週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンの各種命令を用いて簡単な制御プログラムを作成できる
5週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンの各種命令を用いて簡単な制御プログラムを作成できる
6週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンの各種命令を用いて簡単な制御プログラムを作成できる
7週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンを用いて各種装置を制御するプログラムを作成できる
8週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンを用いて各種装置を制御するプログラムを作成できる
2ndQ
9週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンを用いて各種装置を制御するプログラムを作成できる
10週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンを用いて各種装置を制御するプログラムを作成できる
11週 1. マイコンを用いた装置の制御 マイコンを用いて各種装置を制御するプログラムを作成できる
12週 2. ステッピングモーターの制御 ステッピングモーターの構造を理解し制御することができる
13週 2. ステッピングモーターの制御 ステッピングモーターの構造を理解し制御することができる
14週 以下の実験項目について班別に順次行う
3. Qメータ
Qメータを用いてコイルやコンデンサの測定ができる
15週 4. 波形整形回路 波形整形回路を作成し,波形を計測できる
波形整形回路における各素子の働きを説明できる
16週
後期
3rdQ
1週 5. A/D,D/A変換回路 A/D,D/A変換回路の出力を計測できる
A/D変換およびD/A変換について説明できる
2週 5. A/D,D/A変換回路 A/D,D/A変換回路の出力を計測できる
A/D変換およびD/A変換について説明できる
3週 6. オペアンプ回路 オペアンプを用いて各種回路を作成し,出力を計測できる
オペアンプの各種回路について説明できる
4週 6. オペアンプ回路 オペアンプを用いて各種回路を作成し,出力を計測できる
オペアンプの各種回路について説明できる
5週 7.ベクトル軌跡 回路を作成し,ベクトル軌跡に必要な値を計測できる
計測結果からベクトル軌跡を描くことができる
6週 7.ベクトル軌跡 回路を作成し,ベクトル軌跡に必要な値を計測できる
計測結果からベクトル軌跡を描くことができる
7週 8. 順序回路 順序回路を作成し,出力を計測できる
順序回路について説明できる
8週 9.スイッチのチャタリング除去回路
スイッチのチャタリング除去回路を作成し,出力を計測できる
チャタリング除去回路について説明できる
4thQ
9週 10.受動フィルター回路の特性測定 受動フィルタ回路を設計できる
受動フィルタ回路を作成し,特性を計測できる
受動フィルタについて説明できる
10週 11.FFTによる波形の周波数成分測定 FFTを用いて波形の周波数成分を計測できる
FFTについて説明できる
11週 12.回路シミュレータによるトランジスタ回路の特性解析 回路シミュレータを用いてトランジスタ回路の解析ができる
12週 12.回路シミュレータによるトランジスタ回路の特性解析 回路シミュレータを用いてトランジスタ回路の解析ができる
13週 13.トランジスタの基本回路 トランジスタを用いた回路を作成し,出力を計測できる
トランジスタを用いた回路について説明できる
14週 13.トランジスタの基本回路 トランジスタを用いた回路を作成し,出力を計測できる
トランジスタを用いた回路について説明できる
15週 14.計測器の取扱い実技試験 指定された回路を作成し,指定された出力を計測できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

機器の取り扱い,実習状況レポート内容実技試験合計
総合評価割合206020100
実験内容の理解10202050
実験への取組100010
レポートの記述040040