現代社会の現状と諸課題について理解するとともに,今を生きる人間としてのあり方を探究・考察し,良識ある公民として必要な能力と態度を身につける。
概要:
①現代社会の基本的な問題として,地球環境問題,資源・エネルギー問題,科学技術の発達と生命,情報化の進展などを取り上げ,現代社会をとらえる枠組みとしての幸福,正義,公正の視点を理解する。
②現代社会の特質及びそこに生きる青年期の自己形成の課題について考えるとともに,よりよく生きることを追求した先哲の基本的な考え方について理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式を基本とする。要点は板書もしくはプリントを配布しながら進めていく。
適宜,現代社会に関するテーマについての討論等を通して,コミュニケーション能力の向上を図るとともに,各自の思索が深まるようにする。
注意点:
日頃から新聞・ニュースに関心を持ちながら,現代社会の諸問題について考える機会を設けてほしい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス説明 現代社会の諸課題を概観する。 生命倫理に関する意見交換 |
「現代社会の諸課題」について概略を理解する。 現代社会に生きる上で,自身の倫理観形成の重要性について理解することができる。
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2週 |
第1部 テーマ1 地球環境問題 |
地球環境問題について多面的に理解することができる。
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3週 |
テーマ2 資源・エネルギー問題 |
資源・エネルギー問題について多面的に理解することができる。
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4週 |
テーマ3 科学技術の発達と生命 |
科学技術の発達と生命倫理の問題との関係について理解することができる。
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5週 |
テーマ4 情報化の進展と生活 |
情報化の進展が生活や社会の変化に及ぼした影響を理解することができる。
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6週 |
第2部 第1章 青年期と自己形成の課題 ①現代社会と青年 |
現代社会の特徴であるグローバル化の進展や少子高齢化と人口減少の進展を理解するとともに,今後の課題について理解できる。 青年期の心理的・社会的特色を理解することができる。
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7週 |
②青年期の発達課題(1) 現代の青年の特徴と人生の中の位置づけ ②青年期の発達課題(2) 人間の発達段階と発達課題 |
青年期特有の課題であるモラトリアムとしての時期について理解できる。 人間の発達段階に対応する課題を理解することができる。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
②青年期の発達課題(3) 青年前期の特徴 |
青年前期の特徴を理解することができる。
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10週 |
②青年期の発達課題(4) 青年中期・青年後期の特徴 |
青年中期・後期の特徴を理解することができる。
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11週 |
②青年期の発達課題(5) アイデンティティ |
青年期の重要な発達課題であるアイデンティティの形成と,拡散状態について理解することができる。
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12週 |
③自己形成と社会とのかかわり(1) コンプレックス,欲求と行動 |
コンプレックス,欲求と行動の関係について理解することができる。
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13週 |
③自己形成と社会とのかかわり(2) 自我防衛機制,性格分析 ストレス |
欲求と適応行動の関係について理解するとともに,自己理解を深めることができる。
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14週 |
④進路と生きがいの創造 |
キャリア開発の意義について理解することができる。 先哲の幸福論を参考にしながら,自他共の幸福を目指して生きることにおいてのみ,生きがいが実現されることを理解できる。
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15週 |
総復習 |
前期の講義内容を確認し,正確な理解ができる。
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16週 |
前期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
第2章 よりよく生きることを求めて 1.哲学と人間 ①人間とは何か? |
人間だけが自らの生き方を常に問うことができる倫理的生き物であり,より価値的な生き方を目指すことができることを理解できる。 哲学の語源と定義を理解することができる。
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2週 |
②哲学の語源と定義,哲学の動機
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4つの主な哲学の動機を通して,自己超越・自己探究が哲学であることを理解できる。
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3週 |
③自然哲学 |
10人の自然哲学者の思想の特徴を理解できる。
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4週 |
④ソフィスト ⑤ソクラテス |
自然哲学者の思想を批判して出てきたソフィストたちの思想の特徴を理解できる。 ソクラテスの生涯と思想を理解するとともに,その思想がその後どのように発展したのかを理解できる。
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5週 |
⑥プラトン |
プラトンの生涯とイデア論・想起説について理解できる。
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6週 |
⑦アリストテレス |
アリストテレスの生涯とイデア論批判の観点,形相論,徳論,正義と友愛について理解できる。
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7週 |
⑧ヘレニズム期の思想 エピクロス,ゼノン |
ヘレニズム期を代表するエピクロスとゼノンの思想の特徴を理解できる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
試験返却・解説 2.宗教と人間 ①宗教とは? ②バラモン教 |
日本人の宗教観と,宗教に対する一般的な考え方を理解できる。 バラモン教の世界観・人間観・倫理観を理解できる。
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10週 |
③仏教(1) |
仏教成立過程について理解できる。 ブッダの生涯を理解するとともに,仏教の世界観・人間観・倫理観を理解できる。
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11週 |
③仏教(2) |
仏教の発展の流れを理解し,大乗仏教の世界観・人間観・倫理観を理解できる。
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12週 |
④ユダヤ教
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ユダヤ教の世界観・人間観・倫理観を理解する。
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13週 |
⑤キリスト教(1) |
イエスの教えとキリスト教の世界観・人間観・倫理観を理解できる。
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14週 |
⑤キリスト教(2) |
原始キリスト教の成立過程と,キリスト教の理論化の特徴を理解できる。
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15週 |
⑥イスラーム |
イスラームの世界観・人間観・倫理観を理解できる。
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16週 |
後期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前15,前16 |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前15,前16,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前15,前16 |