表現コミュニケーションⅠ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 表現コミュニケーションⅠ
科目番号 211029 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 前期:『基礎からの国語表現の実践 2訂版』(京都書房、2018)、プリント教材後期:プリント教材
担当教員 田口 淳,與田 純,門脇 大,野口 尚志

到達目標

人文系科目(国語,社会)の各教科の特徴を生かしながら,歴史や異文化に対する教養の涵養と,コミュニケーションに必要な4つのスキル(読む,書く,聞く,話す)の全体的な向上と豊かな表現力の育成を図る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1 聞く力論理立てた日本語の文章を聞き,その内容を把握できる。日本語のまとまった文章を聞き,その内容を把握できる。日本語のまとまった文章を聞いても,その内容を把握できない。
評価項目2 読む力目的に応じて,自主的に印刷物やインターネットから適切な情報を収集できる。教員の指示により,印刷物やインターネットから適切な情報を収集できる。教員から提供された印刷物やインターネットから適切な情報を収集できない。
評価項目3 書く力自分の考えを論理立てて日本語で書くことができる。教員の補助があれば,自分の考えを論理立てて日本語で書くことができる。自分の考えを論理立てて日本語で書くことができない。
評価項目4 話す力調べたことに対して,論理立てて話すことができる。調べたことに対して,日本語で簡単に説明ができる。調べたことに対して,日本語で簡単に説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人文系科目(国語,社会)の各教科の特徴を生かしながら,テキストや新聞記事等を用いて読解力や文章作成能力の向上を図るとともに,全体での発表を通して表現力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
国語科---『基礎からの国語表現の実践 2訂版』(京都書房、2018)を用いて現代日本語表現の基礎を学び、小論文の作成を通して文章読解・文章作成の能力を養う。

社会科---現代の社会問題に関する新聞記事等を参考に,簡潔で分かりやすい文章表現力を学ぶとともに,自分の考えを要領よく簡潔に表現する力を養う。
注意点:
評価割合について、前期は試験50%・提出物50%とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 ・文を短くする
・的確に伝えるために
・一つの内容を一つの文に対応させて書くことができる。
・述べる順序を考え,あいまいな表現やまわりくどい表現をせずに書くことができる。
3週 ・文体について意識する
・文の役割を知る
・話し言葉と書き言葉を区別し,俗語を用いずに文章を書くことができる。
・事実と意見を区別し,文の役割をとらえて書くことができる。
4週 ・文の役割を知る
・要約のコツ
・事実と意見を区別し,文の役割をとらえて書くことができる。
・長文の要点を指摘し,短文に書き改めることができる。
5週 要約の実践 長文の要点を指摘し,短文に書き改めることができる。
6週 グループワーク 他者の考えを理解しながら自身の考えを深めて、意見を述べることができる。
7週 文章作成 日本語表現に関する基礎知識を習得し,実用的な文章を作成できる。 
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却
ガイダンス
文章と段落の役割の関係を理解する。
10週 接続詞を使い分ける 接続詞の役割を理解し,文中に用いることができる。
11週 段落に分けて書く 段落構成の仕方を理解し,段落ごとに内容を分けて書くことができる。
12週 文章作成の実際(1)
①主題を決める
自分の書きたいことを箇条書きにし,それを整理して文章の主題を決めることができる。
13週 文章作成の実際(2)
②材料をそろえる ③構想表を作る
・主題を説明するための材料を書き出すことができる。
・集めた材料を適切な順番に並べて構想表をつくることができる。
14週 文章作成の実際(3)
④構想表をもとに文章を書く
構想表をもとにして文章を書くことができる。
15週 文章の改良 書き上げた文章についてグループで意見を交換し,改良することができる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 3rdQガイダンス
ニュース読み解き
ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
2週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
3週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
4週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
5週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
6週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
7週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
8週 ニュース読み解き ニュース映像や新聞記事の要点をまとめ、自分の意見を論理的な文章で書くことができる。
4thQ
9週 4thQ ガイダンス
グループワーク1
グループワークを通して,他者の考えを正確に聴き取ることができる。
自分の考えを相手に簡潔に分かりやすく伝えることができる。
10週 グループワーク2 グループワークを通して,他者の考えを正確に聴き取ることができる。
自分の考えを相手に簡潔に分かりやすく伝えることができる。
11週 グループワーク3 グループワークを通して,他者の考えを正確に聴き取ることができる。
自分の考えを相手に簡潔に分かりやすく伝えることができる。
12週 グループワーク4 グループワークを通して,他者の考えを正確に聴き取ることができる。
自分の考えを相手に簡潔に分かりやすく伝えることができる。
13週 文章作成1 自分の考えを論理的に表現することができる。
14週 文章作成2 自分の考えを論理的に表現することができる。
15週 文章作成3 自分の考えを論理的に表現することができる。
16週 最終レポート作成・提出 自分の考えを論理的に表現することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験小テスト・発表提出物合計
総合評価割合25075100
基礎的能力25075100
専門的能力0000
分野横断的能力0000