到達目標
世界の歴史の大きな枠組みと流れを、日本の歴史と関連付けながら理解させ、文化の多様性と現代世界の特質及び人類の課題を広い視野から多角的に考察させることによって、歴史的思考を培い、国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 近世から現代に至る欧米諸国の歴史を詳細に説明できる。 | 近世から現代に至る欧米諸国の歴史の基本的な流れを説明できる。 | 近世から現代に至る欧米諸国の歴史の基本的な流れを説明できない。 |
評価項目2 | 近世から現代に至る西洋世界と非西洋世界との交流を詳細に説明できる。 | 近世から現代に至る西洋世界と非西洋世界との交流の基本的な流れを説明できる。 | 近世から現代に至る西洋世界と非西洋世界との交流の基本的な流れを説明できない。 |
評価項目3 | 歴史が現在の政治や文化に及ぼしている影響について詳細に説明できる。 | 歴史が現在の政治や文化に及ぼしている影響について基本的な流れを説明できる。 | 歴史が現在の政治や文化に及ぼしている影響について基本的な流れを説明できない。 |
評価項目4 | | | |
評価項目5 | | | |
評価項目6 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
近世から現代に至る世界の歴史を、非西洋世界の歴史と関連付けながら、欧米諸国史を軸に論じていく。世界史の範囲は1年間の授業では網羅できないほど広いし、表層的な授業に陥らないようにするためにも、取り上げるトピックを絞りながら進めてゆく。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進めるが、「ノートを取って、暗記する」だけの受動的な学習方法では試験に対応することはできない。学生諸君には、授業への積極的な参加を要求する。また、史料や絵画など多様な文献を読み込むことを通じて思考力を養い、音楽・映像教材などを用いて授業の理解を深めてもらう。
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション 「大航海時代」の表現 |
「発見の時代」や「大航海時代」の用語が持つ問題点を説明できる。
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2週 |
インディアスとは 大航海を可能にした技術
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「インディアス」という当時の地理概念を説明できる。 大航海を可能にした技術を説明できる。
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3週 |
ポルトガル・スペインの大航海① 航海者たち(コロンブス、ヴァスコ・ダ・ガマetc.)
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ポルトガル・スペインが大航海に乗り出す背景・理由を説明できる。主要な航海者たちの航海を説明できる。
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4週 |
ポルトガル・スペインの大航海② 航海者たち(アメリゴ・ヴェスプッチ、マゼランetc.)
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マゼランの航海の目的・概要・意義を説明できる。 ポルトガルがアジアの海の覇者となる経緯を説明できる。
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5週 |
中南米の古代文明 |
アステカ・インカの両古代文明の概要を説明できる。
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6週 |
中南米の征服 |
スペインによる中南米の征服の概要を説明できる。
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7週 |
奴隷貿易 アフロ・アメリカ文化 |
奴隷貿易の概要と、それがアジア・アフリカ・アメリカ大陸に及ぼした影響を説明できる。
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8週 |
アカプルコ貿易 大航海時代と日本 |
アカプルコ貿易の概要を説明できる。 大航海時代と戦国日本の関係を説明できる。
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
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10週 |
イギリス・オランダの大航海① 北米植民地の形成 |
イギリス・オランダの北米への進出経過を説明できる。
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11週 |
イギリス・オランダの大航海② アジアの勢力図の変化 |
イギリス・オランダのアジアへの進出経過を説明できる。
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12週 |
アメリカ独立革命① 建国の父たち(ワシントン、ジェファーソンetc.)
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アメリカ独立革命の背景を説明できる。
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13週 |
アメリカ独立革命② 独立戦争の経過
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アメリカ独立革命の経過を説明できる。
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14週 |
アメリカ独立革命③ 国制の形成
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アメリカ合衆国の独特の国制が形成された背景や特徴を説明できる。
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15週 |
環大西洋革命 |
アメリカ独立革命が世界に及ぼした影響を説明できる。
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16週 |
前期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
イギリス産業革命① キャラコ生産
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イギリスで産業革命が起きた背景と概略を説明できる。
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2週 |
イギリス産業革命② 動力革命、交通革命 |
動力革命・交通革命の概略を説明できる。
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3週 |
イギリス産業革命③ 「二つの国民」、共産主義思想 |
イギリス産業革命がもたらした光と影を説明できる。共産主義思想について説明できる。
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4週 |
大英帝国の形成① アイルランドと現代アイルランド問題 |
大英帝国が形成されていく経過、特にアイルランドとの関係を説明できる。アイルランド問題について説明できる。
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5週 |
大英帝国の形成② インド大反乱とインド独立運動
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大英帝国が形成されていく経過、特にインドとの関係を説明できる。インド独立運動の概要を説明できる。
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6週 |
第二次産業革命①(ドイツ、フランス) 発明家・科学者たち(ジーメンス、パストゥール、キュリーetc.) |
第二次産業革命の背景と概略を説明できる。 主要な発明家・科学者たちの功績を説明できる。
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7週 |
第二次産業革命②(アメリカ) 発明家・科学者たち(エジソン、テスラetc.) |
第二次産業革命の背景と概略を説明できる。 主要な発明家・科学者たちの功績を説明できる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
アメリカ合衆国の拡大 西部開拓① |
アメリカ合衆国の国土拡大の経緯を説明できる。 西部開拓の概要を説明できる。
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10週 |
西部開拓② 先住民のイメージの変遷 |
西部開拓の概要を説明できる。 先住民のイメージの変化とその背景を説明できる。
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11週 |
アメリカの奴隷制 南北戦争① |
アメリカが南北戦争へ突入する背景を説明できる。 南北戦争の概要を説明できる。
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12週 |
南北戦争② |
奴隷解放宣言について説明できる。 アメリカで奴隷制が廃止される経緯を説明できる。
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13週 |
ジム・クロウ制度 |
南北戦争後の南部での黒人差別について説明できる。
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14週 |
公民権運動① |
公民権運動の概要を説明できる。
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15週 |
公民権運動② |
公民権運動の概要を説明できる。
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16週 |
学年末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 社会 | 社会 | 人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 97 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 97 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |