文学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 文学特論Ⅰ
科目番号 241134 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 野口 尚志

到達目標

1.短編小説を自力で通読し,作品の主題や登場人物の心理・言動についての見解を述べることができる。
2.講義を通じて作品理解を深め,新たな読みを提示できる。
3.作品の時代背景とともに文学表現を捉えることができる。
4.作品の読みの方法を修得し,それを用いた分析を作品論にすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1短編小説を自力で通読し,作品の主題や登場人物の心理・言動についての見解を述べることができる。短編小説を自力で通読し,講義を受講してから作品の主題や登場人物の心理・言動についての見解を述べることができる。短編小説を自力で通読し,作品の主題や登場人物の心理・言動についての見解を述べることができない。
評価項目2講義を通じて作品理解を深め,新たな読みを提示できる。講義を通じて作品理解を深めることができる。講義の受講後も作品理解が深まっていない。
評価項目3作品の時代背景とともに文学表現を捉え,作品を解釈することができる。作品と時代背景を関連づけて述べることができる。作品と時代背景を関連づけて述べることができない。
評価項目4作品の読みの方法を修得し,それを用いた分析を作品論にすることができる。作品について自己の見解を論述できる。作品について自己の見解を論述できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
文学作品の読解は情報分析の一種である。作中に散在している情報を収集し,それらの含意するところや共通点・対立点を検討し,時代背景も考慮しながら総合することで,テクスト(情報の織物)としての作品像を明らかにすることができる。
そのためには文体や作品構造を捉えることが必須であり,そのための方法論も存在する。
この授業ではそうした方法を修得し,時代背景も学びながら読解することで,日本文学に対して深く理解することを目指す。
また,自身の考え方・主張を持ち,作品を批評できるようになることを目指す。
授業の進め方・方法:
・講義形式を基本とするが,作品に関して意見を発表したり,討論を行ったりすることがある。
・事前学習・事後学習に用いるためのシートを毎回配布する。
・事前学習(シート表面):①作品の通読。②作品の基本事項・あらすじ・内容についての見解に加え,わからない言葉をすべて辞書等で調べて記入する。
・事後学習(シート裏面):作品についてのコメントを記入する。事前学習時の見解と比較し,講義を通じた思索の進歩や深まりを評価する。
注意点:
・本科目の単位は高等専門学校設置基準第17条4項により認定される。1単位当たり45時間の学修により単位認定を行う。
・オフィスアワーは火曜日放課後とする。
・最終成績は,提出物50%,試験(小論文)50%として2回の平均点を最終成績とする。
・初回から提出点をつけるので注意すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
作品と時代背景
作品と時代背景の結びつきを理解する。
2週 近代の文学作品を読む(1) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
3週 近代の文学評論を読む ・評論を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
4週 近代の文学作品を読む(2) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
5週 近代の文学作品を読む(3) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
6週 近代の文学作品を読む(4) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
7週 近代の文学作品を読む(5) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 ・試験返却・解説
戦後の文学作品を読む(1)
・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
10週 戦後の文学評論を読む ・評論を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
11週 戦後の文学作品を読む(2) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
12週 戦後の文学作品を読む(3) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
13週 戦後の文学作品を読む(4) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
14週 戦後の文学作品を読む(5) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
15週 戦後の文学作品を読む(6) ・作品を読解する。
・提示されている問題について意見を述べることができる。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3後8,後16
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3後8,後16
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3後8,後16
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3後8,後16
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3後8,後16

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合5050100
評価項目102525
評価項目202525
評価項目325025
評価項目425025