人文科学Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 人文科学Ⅱ
科目番号 221035 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作プリント
担当教員 田口 淳

到達目標

教育に関する基本的知識を身につけながら,現代社会が抱えている教育的諸問題への関心を深めるとともに,自分自身の教育観の形成を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
教育に関する基本的知識の理解と習得教育に関する基本的知識を習得し,自分の言葉で詳しく説明することできる。教育に関する基本的知識を習得し,簡単に説明することができる。教育に関する基本的知識を習得することができず,説明することもできない。
現代社会における教育の諸問題に関する理解現代社会の教育的諸問題について,自分の言葉で説明することができる。現代社会における教育的諸問題について,新聞記事道を用いて簡単に説明することができる。現代社会におけるき教育的諸問題について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教育観の史的展開を講義するとともに,現代社会における教育的問題についての資料を参考に,各自の教育観の形成を促していく。
授業の進め方・方法:
講義形式を基本として,プリント教材を用いながら進めていく。適宜,新聞記事の紹介または視聴覚教材を通して,授業内容を理解する手助けとしていく。
注意点:
単位追認試験は実施する。担当者への連絡:087-869-3842, E-Mail:taguchi@t.kagawa-nct.ac.jp

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 教育とは? 現代社会における教育的諸問題を通して,教育の基本的概念を理解することができる。
2週 教育観の史的展開
(1)原始時代の教育
(2)古代ギリシャ時代の教育
①ソフィスト
②ソクラテス
原始時代の教育観の特徴を理解することができる。
古代ギリシャ時代の教育思想家ソフィストとソクラテスの教育観の違いを理解することができる。
3週 ③プラトン
④アリストテレス
プラトンとアリストテレスの教育観の特徴を理解することができる。
4週 バズセッション バズセッションを通して,他者の考えを理解するとともに,自らの教育観を深めることができる。
5週 (3)中世の教育
①キリスト教における学校制度
②大学の成立
キリスト教の教育への影響と,大学成立の背景について理解することできる。
6週 (4)近世の教育
①エラスムス
②ルター
ルネサンスを契機に始まる近世の教育観の特徴を理解することができる。
7週 (5)近代の教育
①実学主義
②コメニウス
近代の教育観の特徴である実学主義並びにコメニウスの教育観を理解することができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却,解説                 
③ロック
④ルソー
ロック,ルソーの教育観の特徴を理解することができる。
10週 ⑤カント カントの人間観,教育観の特徴を理解することができる。
11週 バズセッション バズセッションを通して,他者の考えを理解するとともに,自らの教育観を深めることができる。
12週 ⑥新人文主義
⑦ペスタロッチ
⑧ヘルバルト
新人文主義教育の特徴とともに,ペスタロッチ,ヘルバルトの教育理論の特徴を理解することができる。
13週 (6)現代の教育
①児童中心主義
②デューイ
現代の教育観,特に児童中心主義の教育観とデューイの教育観の特徴を理解することができる。
14週 ③脱学校論 I.イリッチ 脱学校論の成立背景とその理論の特徴を,I.イリッチの教育論をもとに理解することができる。
15週 (7)家庭教育
①アンケート結果報告
②親の養育態度と子どもの人格形成
③望ましい家庭教育
親の養育態度と子どもの人格形成との関係を理解するとともに,望ましい家庭教育のあり方について,先哲の思想を通して理解することができる。
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前12,前13,前14,前16
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前12,前13,前14,前16
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ提出物合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力90000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000