情報処理基礎

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報処理基礎
科目番号 221315 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ・教科書:柴田望洋著 「新・明解C言語 入門編 第2版」 SBクリエイティブ ISBN978-4-8156-0979-5・プリント
担当教員 川上 裕介

到達目標

(1)データ型を説明でき,様々な式を書ける。
(2)分岐の処理の動作を説明でき,フローチャート及びプログラムを書ける。
(3)ループの処理の動作を説明でき,フローチャート及びプログラムを書ける。
(4)配列を処理する動作を説明でき,フローチャート及びプログラムを書ける。
(5)関数の動作を説明でき,フローチャート及びプログラムを書ける。
(6)再帰の動作を説明でき,プログラムを書ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数のデータ型変数を使用した少し複雑な式が書ける。複数のデータ型変数を使用した簡単な式が書ける。複数のデータ型変数を使用した簡単な式が書けない。
評価項目2分岐の動作を説明でき,複雑な分割の処理が書ける。分岐の動作を説明でき,2分割までの処理が書ける。分岐の動作を説明できず,2分割までの処理が書けない。
評価項目3ループの動作を説明でき,3変数以上など複雑な処理が書ける。ループの動作を説明でき,2変数までの処理が書ける。ループの動作を説明できず,2変数までの処理が書けない。
評価項目41次元配列,2次元配列を利用した少し複雑な処理の動作を説明でき,処理が書ける。1次元配列,2次元配列を利用した簡単な処理の動作を説明でき,処理が書ける。1次元配列,2次元配列を利用した簡単な処理の動作を説明できず,処理が書けない。
評価項目5配列をパラメータとする複雑な処理の動作を説明でき,処理が書ける。配列をパラメータとする簡単な処理の動作を説明でき,処理が書ける。配列をパラメータとする簡単な処理の動作を説明できず,処理が書けない。
評価項目6関数の概念を説明でき、複雑な関数をプログラムできる。関数の概念を説明でき、簡単な関数をプログラムできる。関数の概念を説明できず、簡単な関数をプログラムできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラミング言語の文法の基礎を C のプログラミング演習により理解する。配列と反復処理・分岐処理による基礎的なアルゴリズムを記述することができる。
関数の仕組みを認識し,関数を利用したプログラムの動作を認識する能力を身につける。再帰処理を認識できる.

※実務経験との関連
この科目は企業でシステム開発を行っていた教員がその経験を活かし,プログラミングの基礎を講義形式にて授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
1.講義と演習を同程度の時間行う。
2.講義は,教員のプログラム作成過程を画面配信するので、各自ノートに記録する。
3.演習は,自分の考えたことを書き,実行し,その実行結果を考察すること。
4.慣れることが必要であり,指を動かすこと,質問をすることを怠らないこと。
注意点:
前期はフローチャートと簡単なプログラムを書くことに重点を置いた内容とする。
後期は発展的なプログラムを行う内容となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,フローチャートの基礎
フローチャートで使用する図記号の意味が分かる。
2週 Visual Studioの使い方 Visual Studioの使い方を理解できる。
3週 プログラムの書式 プログラムの書式を理解できる。
4週 代入,加算プログラムのアルゴリズム
2次方程式の解の公式の計算,論理値の計算アルゴリズム
int,double等のデータ型を知り,簡単な数式のプログラムとフローチャートを書ける。
5週 if, if-else, switch-caseアルゴリズム 分岐のプログラムとフローチャートが書ける。
6週 do, whileのアルゴリズム do, whileの文法を知り,プログラムとフローチャートが書ける。
7週 for のアルゴリズム、多重ループ for, の文法を知り、多重ループのプログラムとフローチャートを書ける。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却解答,配列 配列の定義を知り、簡単なプログラムとフローチャートが書ける。
10週 配列2 配列の定義を知り、やや複雑なプログラムとフローチャートが書ける。
11週 関数 簡単な関数のプログラムとフローチャートが書ける
12週 基本型(1) 整数型、文字型を説明できる。
13週 基本型(2) ビット単位の論理演算、浮動小数点型、演算と演算子の順序が分かる。
14週 整数型と文字型の操作 基本型を理解し、整数型と文字型の操作を行うプログラムが書ける。
15週 演習(1) 与えられた問題のプログラムとフローチャートが書ける。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 do, whileのプログラム
for のプログラム、多重ループ
do, while, for文を用い、多重ループを利用したやや複雑なプログラムを書ける。
2週 配列のプログラム 配列の操作を行うプログラムを書ける。
3週 関数の作成 簡単な処理を行う関数を記述できる。
4週 関数の作成2 プログラム内の共通処理を関数化できる。
5週 関数形式マクロ 関数形式マクロの使い方が分かる。
6週 バブルソート バブルソートのフローチャートが書け、フローチャートに基づいてプログラムが書ける。
7週 再帰的な関数 再起を利用した関数のプログラムを書ける。
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験返却、文字列の操作 文字列の概念を理解し、基本的な文字列操作が行える。
10週 ポインタ プログラムの中でポインタを使った操作を行える。
11週 文字列とポインタ ポインタを使って文字列の操作が行える。
12週 構造体 構造体を使用したプログラムが書ける。
13週 ファイル処理 ファイルの読み込み、書き出しが行える。
14週 printfとscanf関数 書式付き出力と入力が行える。
15週 演習(2) 与えられた問題のプログラムが書ける。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。3
情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3前1,前2,前14
条件判断プログラムを作成できる。3前5,前6,前7,前10,前15,後1,後3,後4,後6,後7,後15
繰り返し処理プログラムを作成できる。3前6,前7,前10,前15,後1,後3,後4,後6,後7,後15

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合60000400100
知識の基本的な理解60000400100