電気電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気電子回路Ⅱ
科目番号 221332 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 小澤孝夫著,電気回路を理解する[第2版],森北出版, ISBN 978-4-627-71212-6 ,山崎亨, 情報工学のための電子回路, 森北出版, ISBN 4-627-80200-5
担当教員 山下 智彦

到達目標

1.LRC回路についてZ行列,Y行列,H行列,F行列の求め方を知っている。
2.CR回路の過渡応答について説明できる。
3.バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の基礎と等価回路について説明できる。
4.オペアンプの特性とオペアンプを使った基本的な増幅回路・演算回路について説明できる。
5.論理回路の図記号,論理式,真理値表を書くことができる。
6.フリップフロップの動作を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1. 2端子対回路4つ以下の素子で構成されるLRC回路について,Z行列,Y行列,H行列,F行列を求めることができ。4つ以下の素子で構成されるLRC回路について,Z行列,Y行列,H行列,F行列の求め方を知っている。4つ以下の素子で構成されるLRC回路について,Z行列,Y行列,H行列,F行列の求め方を知らない。
評価項目2. 過渡応答CR回路の過渡応答について,グラフの概形を計算により求め,説明することができる。CR回路の過渡応答の概要をグラフを描いて説明できる。CR回路の過渡応答について概要を説明できない。
評価項目3. 増幅回路バイポーラトランジスタを用いた増幅回路について,等価回路を用いた解析と,簡単な設計をする事ができる。バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の基礎と等価回路について説明できる。バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の基礎と等価回路について説明できない。
評価項目4. オペアンプオペアンプの特性とオペアンプを使った基本的な増幅回路・演算回路の入出力関係について説明し,簡単な設計をする事ができる。オペアンプの特性とオペアンプを使った基本的な増幅回路・演算回路の入出力関係について説明することができる。オペアンプの特性とオペアンプを使った基本的な増幅回路・演算回路の入出力関係について説明できない。
評価項目5. 論理回路複雑な論理回路の図記号,論理式,真理値表を書き,利用することができる。簡単な論理回路の図記号,論理式,真理値表を書くことができる。簡単な論理回路の図記号,論理式,真理値表を書けない。
評価項目6. フリップフロップ各種フリップフロップの動作と原理について説明し,タイムチャートを描くことができる。各種フリップフロップの動作を説明できる。各種フリップフロップの動作を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・電気回路・電子回路の基礎的な知識を幅広く学習する。
授業の進め方・方法:
・教科書に沿って,スライドを中心に講義を行う。
・原則として問題演習は宿題とする。
・必要に応じて参考資料を配布する。
・2端子対回路については,小澤孝夫著「電気回路を理解する」,その後は 山崎亨著「情報工学のための電子回路」にそって講義を行う。
・宿題レポート30%,試験70%として評価し,学習到達目標を達成できているかどうかを判断する。
注意点:
・この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として,課題(宿題)を課す。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義概要・シラバス説明
2端子対回路の基本
Y行列,Z行列の解説
2端子対回路の解析に必要な基礎計算ができる。
Y行列,Z行列の計算方法を知っている。
2週 H行列,F行列についての解説 H行列,F行列の計算方法を知っている。
3週 2端子対回路についての宿題の解説 Y行列,Z行列,H行列,F行列が計算できる。
4週 過渡応答(CR回路)と時定数 CR回路の過渡応答と時定数の概要を説明できる。
5週 ダイオード,トランジスタの復習
トランジスタのhパラメータ
ダイオード,トランジスタの等価回路
ダイオード,トランジスタの特性を覚えている。
トランジスタのhパラメータを扱うことができる。
ダイオード,トランジスタの等価回路をしている。
6週 トランジスタを用いた増幅回路 バイポーラトランジスタを用いた増幅回路において各素子の役割を知っている。
7週 トランジスタを用いた増幅回路と等価回路
宿題の解説
バイポーラトランジスタを用いた増幅回路について等価回路を用いた解析法を知っている。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却および解説
OPアンプの基礎
反転増幅回路
OPアンプの特性とOPアンプを使った反転増幅回路を説明できる。
10週 非反転増幅回路
加算器と減算器
OPアンプを用いた非反転増幅回路,加算器,減算器の原理を説明できる。
11週 積分器と微分器 OPアンプを用いた積分器,微分器の原理を説明できる。
12週 積分器,微分器のフィルタ特性
その他の演算回路
積分器,微分器のフィルタ特性を説明できる。
13週 応用回路
宿題の解説
OPアンプを用いた各種回路の簡単な設計ができる。
14週 ブール代数,TTLゲート,論理回路,論理式,真理値表,カルノー図の復習 論理式,論理回路,真理値表の変換ができる。論理回路の簡略化法を知っている。
15週 RSフリップフロップ
JKフリップフロップ
Dフリップフロップ
Tフリップフロップタイムチャート
論理回路に関する宿題の解説
フリップフロップの仕組みと動作を説明できる。
フリップフロップなど論理回路の簡単な設計ができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
評価項目1.2端子対回路15520
評価項目2.過渡応答5510
評価項目3.増幅回路15520
評価項目4.オペアンプ15520
評価項目5.論理回路10515
評価項目6.フリップフロップ10515