文学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 文学特論Ⅰ
科目番号 241134 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 スライド及びプリントを配布する
担当教員 古明地 樹

到達目標

1.作品を鑑賞し、その内容や構成について説明することができる。
2.作品を鑑賞し、その表現方法をとらえ、主題について説明することができる。
3.作品を成立時期における文化的背景とともに理解し、説明することができる。
4.文章表現と絵画表現の差を理解し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1作品を鑑賞し、その内容や構成について現代的な作品と比較しながら説明ができる。作品を鑑賞し、その内容や構成について説明することができる。作品を鑑賞し、その内容や構成について説明することができない。
評価項目2作品を鑑賞し、その表現方法をとらえ、主題について他作品との比較を行いながら説明することができる。作品を鑑賞し、その表現方法をとらえ、主題について説明することができる。作品を鑑賞し、その表現方法をとらえ、主題について説明することができない。
評価項目3作品を成立時期における文化的背景とともに理解し、前後の時期と関連付けながら説明することができる。作品を成立時期における文化的背景とともに理解し、説明することができる。作品を成立時期における文化的背景とともに理解し、説明することができない。
評価項目4文章表現と絵画表現の差を理解し、具体的な作品を例示しながら説明できる。文章表現と絵画表現の差を理解し説明できる。文章表現と絵画表現の差を理解し説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【テーマ】
この講義では、「描かれた文学」をテーマとし、絵と文学の関係について学ぶ。
これにより、読解の対象が文章に限らないことを理解し、現代の多様なメディアに対し実践的に読み解く能力を身につける。

【概要】
日本の文芸は文字のみで成立しているわけではない。実際に国語の教科書に載るような文学作品の多くも、絵画化や舞台化など、多様な展開を見せている。
中でも日本の文芸史を眺めれば、絵と文学が切り離せない関係にあることは明らかである。
例えば絵巻物は絵と文が協働して作品を成立させるものであり、浮世絵には特定の文学作品を知っていることを前提としたパロディも多い。
この講義では、このような絵と文学が密接に関係する作品を取り上げ、文章だけではなく絵を読むということに取り組む。
授業の進め方・方法:
・講義形式を基本とするが,作品に関して意見を発表したり,討論を行ったりすることがある。
・定期試験はレポート形式で行う。
・事前学習:次週取り上げる作品の概要について配布スライド等での事前学習を求める。
・事後学習:作品や講義に関するリアクションペーパーの提出を求める。
注意点:
・本科目の単位は高等専門学校設置基準第17条4項により認定される。1単位当たり45時間の学修により単位認定を行う。
・オフィスアワーは月曜日放課後とする。
・最終成績は,提出物30%,試験70%として2回の試験の平均点を最終成績とする。
・講義内でリアクションペーパーの提出を求める。
・実物の古典籍資料を用いる場合がある。取り扱う際は必ず指示に従うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
・メディアミックスとアダプテーション
・多様なメディアを横断する日本文学の在り方を認識し、まとめることが出来る。
2週 ・絵の語りとディスクリプション ・絵を読み解く行為を自覚的に行うことが出来る。
3週 ・画題について(1) ・画題が成立する仕組みについて自身の言葉で説明することが出来る。
4週 ・画題について(2) ・画題について、自身が触れる現代的な文芸作品の例を用いながら説明することが出来る。
5週 ・描かれた文学(1) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
6週 ・描かれた文学(2) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
7週 ・描かれた文学(3) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 ・試験返却・解説 ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
10週 ・描かれた文学(4) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
11週 ・描かれた文学(5) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
12週 ・描かれた文学(6) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
13週 ・描かれた文学(7) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
14週 ・描かれた文学(8) ・描かれた作品について説明することが出来る。
・現代の作品と比較し意見を述べることが出来る。
15週 ・まとめ ・これまでの講義の内容を自身の言葉でまとめることが出来る。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験(レポート)提出物(リアクションペーパー等)合計
総合評価割合7030100
評価項目1151025
評価項目2151025
評価項目320525
評価項目420525