情報処理A

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報処理A
科目番号 244154 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 小森 裕介,なぜ、あなたは Java でオブジェクト指向開発ができないのか,技術評論社,ISBN 978-4774122229 ,
担当教員 徳永 秀和

到達目標

(1)javaで基礎的なオブジェクト指向プログラミングができる。
(2)オブジェクト指向開発の手法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ポリモーフィズムを利用したオブジェクト指向プログラムを書ける。継承を利用した基礎的なオブジェクト指向プログラムを書ける。継承を利用した基礎的なオブジェクト指向プログラムを書けない。
評価項目2オブジェクト指向分析の手順を説明でき,ばば抜きのメッセージ図,クラス図,操作を十分説明できる。オブジェクト指向分析の手順を説明でき,ばば抜きのメッセージ図,クラス図,操作をある程度説明できる。オブジェクト指向分析の手順を説明できず,ばば抜きのメッセージ図,クラス図,操作をほとんど説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
オブジェクト指向プログラミングの基本思想を説明でき,ポリモーフィズムを実現した簡単なプログラムを書ける。
オブジェクト指向分析の手順を説明でき,ババ抜きを例にクラス図などを作成でき,プログラムの概略を説明できる。

※実務経験との関連
この科目は企業で情報システム開発を担当していた教員が,その経験を活かし,JAVA等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書とスライドによる講義と演習により理解する。スライド,サンプルプログラムや演習問題は共有フォルダに置く。
プログラミング能力を身に付けるためには,自分の考えたことを書き,実行し,その実行結果を考察することが重要である。
そのためには,開発環境に慣れることが必要であり,指を動かすこと,質問をすることを怠らないことが重要となる。
プログラミングの情報はインターネット上に豊富にあるので,自主的に調べることが大事である。
試験期ごとにレポートを課し,各自が授業中と家庭学習として行う。
注意点:
この科目は学修単位のため,授業外学習として授業内容についてのレポート課題を課す。このレポートを評価割合に示すように成績の評価に用いる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
開発環境の利用方法
シラバスによるガイダンス。
eclipseによりjavaのプログラムを記述,実行できる。
2週 javaによる配列,メソッド javaで配列,メソッドのプログラムを記述できる。
3週 クラスとインスタンス クラスとインスタンスの関係を説明でき,クラスの定義とインスタンスの生成,利用のプログラムを書ける。
4週 継承(コンストラクタ,オーバーライド) 継承の思想と効果を説明できる。継承の処理を書ける。コンストラクタ,オーバーライドの動作を説明でき,ププログラムを書ける。
5週 抽象クラス 抽象クラスの思想と効果を説明でき,プログラムを書ける。
6週 super,this,static 継承におけるsuper,this,staticの効果を説明できる。
7週 ポリモーフィズム ポリモーフィズムの考え方を説明できる。
継承と抽象クラスと配列を利用したポリモーフィズムのプログラムを説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却、解答,オブジェクト指向分析 オブジェクト指向分析の手順を説明できる。
10週 仕様作成,クラスの抽出
メッセージのやり取り,操作,クラス図
仕様からのクラスの抽出方法を説明できる。
メッセージのやり取り,操作いについて説明できる。
11週 リスト構造
シーケンス図(ゲームの準備部分)
リスト構造によるカードの扱いを説明できる。
プログラムを参照し,シーケンス図を作成し,操作,クラス図を修正できる。
12週 シーケンス図(ゲームの開始部分) プログラムを参照し,シーケンス図を作成し,操作,クラス図を修正できる。
13週 ゲーム全体の動作 ばば抜きのゲームを実行し,全体の動作を理解する。
14週 フレームワーク ソフトウェアの再利用とフレームワークについて説明できる。
15週 フレームワークの実装 ババ抜きと七並べを例に,フレームワークの実装の仕方を説明できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
知識の基本的な理解70000300100