電子計測

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電子計測
科目番号 244164 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:阿部 武雄 ,村山 実「電気・電子計測(第4版)」森北出版ISBN:978-4-627-70544-9,配布プリント
参考書:坂巻 佳壽美 、大内 繁男 「知っておきたい計測器の基本」オーム社ISBN 978-4-274-06946-8
担当教員 津守 伸宏

到達目標

計測の基礎を知り,単位系の成り立ちを説明できる。
各種の電気電子測定機器/装置の測定原理を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計測の基礎,単位系の成り立ちを説明できる。計測の基礎,単位系の成り立ちについて記述できる。計測の基礎,単位系の成り立ちを説明できない。
評価項目2電気電子測定機器/装置の測定原理を説明できる。電気電子測定機器/装置の測定原理について記述できる。電気電子測定機器/装置の測定原理を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電機電子計測ならびに計測関連事項について,広く解説する.
授業の進め方・方法:
教科書及び配付資料を用いて講義する。
・各種の電気電子測定機器/装置の測定原理,測定法について解説する。
・授業の学習内容に関連し,自学自習時間相当の課題レポートを毎回指示する。
中間試験。期末試験の成績を70%,レポートの成績を30%として総合成績を算出する。
注意点:
講義時間に加えて1週に4時間程度の自主学習(予習・復習,課題レポート作成など)を要する。
教科書の項目のうち,第8章,第10章については除外する。
探りコイル以外の磁気測定,10章に記載の各種センサについては,後期のセンサ工学で取り扱う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義概要・シラバス説明
計測の基礎
計測,測定,精度,誤差について説明できる。
2週 単位系と標準
電気・電子計器の基礎①
国際単位系と標準,トレーサビリティについて説明できる。
指示計器の分類と構成について説明できる。
3週 電気・電子計器の基礎② 各種指示計器の動作原理や特徴について説明できる。
4週 電気・電子計器の基礎③ 各種指示計器の動作原理や特徴について説明できる。
分流器,倍率器,分圧器について説明できる。
5週 直流・低周波の測定① 直流・低周波交流における電流・電圧の測定法について説明できる。
6週 直流・低周波の測定②
直流・低周波交流における電力,位相・力率の測定について説明できる。
7週 直流・低周波の測定③ 直流・低周波交流における電力,電力量,位相・力率の測定について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験の返却および解説
抵抗の測定
抵抗の測定法,回路計,直流ブリッジ回路について説明できる。
10週 インピーダンスの測定
磁界の測定
インピーダンスの測定について説明できる。
探りコイルを用いた磁界の測定について説明できる。
11週 時間・周波数の測定
ディジタル計器
周波数の測定について説明できる。
A/D変換,ディジタル計器の構造と特徴について説明できる。
12週 ディジタル計器 A/D変換,ディジタル計器の構造と特徴について説明できる。
13週 波形の観測と記録① アナログ及びディジタルオシロスコープによる波形観測の原理と特徴について説明できる。
14週 波形の観測と記録② 各種アナライザの動作原理と特徴について説明できる。
15週 電子計測に使用する関連機器
(電源装置,信号発生器など)
電子計測に使用する関連機器の動作と原理について説明できる。
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。4前1
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。4前1
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。4前2
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。4前2
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。4前2,前3,前4,前5
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。4前4
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。4前11,前12
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。4前9
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。4前10
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。4前6,前7,前12
電力量の測定原理を説明できる。4前7
オシロスコープの動作原理を説明できる。4前13,前14

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
評価項目110414
評価項目2602686